彼らの「ロックでなければ何でもいい」というデビュー当時の発言を引用して、僕はロッキング・オンの最新号にアトムス・フォー・ピース論を書いた。
しかしこのバンドの新作をその発言の37年後に聞くなどとは、当時の僕は想像もできなかった。
ギャング・オブ・フォーもPILも、2013年に来日コンサートがあるなどとは、70年代のロック・リスナーは誰も想像できなかった。
どういうことかと言えば、思想は人を長く走らせるということだ。
敢えて言わせてもらえば、72年創刊のロッキング・オンを見て、この雑誌が40年後も続くと想像した人は誰もいなかったと思う。
36年目のWIREの新作は素晴らしかった。しかも79年から80年の彼らの音源をベースに作られているというのが凄い。
今週のワールド・ロック・ナウでがっちり紹介します。