今日はAXでジェイク・バグを観る


もう一度、ライブハウスで観たかったのでAXへ。基本はサマソニと同じセットリストだが、今夜は「ブロークン」とニール・ヤングのカバーというライブのハイライトをアンコールに持って来て、よりドラマチックな構成になっていた。
しかし19歳の若者が作ったデビュー・アルバムのナンバーが、まるでクラッシックのような風格を持って響くことの奇跡を改めて感じる。と同時にそれが彼にとっての十字架にならないことを祈る。何曲か歌われた新曲はどれも素晴らしかった。しかし僕達は無意識にデビュー・アルバムとの比較の中で新曲を聞いてしまう。その基準値はかなり高い。
プロデューサーがリック・ルービンで、ジェイク・バグ自身も自信を持っているようなので素晴らしい作品を期待して大丈夫だろう。でも長い眼で見ていこう、と聞く前から心の準備をしたりしているのは、孫の成長を見守るおじいちゃんの心境だろうか(笑)
この素晴らしい才能のスリリングな成長の物語を、同時代の目撃者として体験出来る僕達は幸福だ。
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