41枚目のシングルは、
UNISON SQUARE GARDENの斎藤宏介がゲストボーカルを務める。
スカパラ歌ものシングルの男性ボーカルの中で最年少だ。このシリーズは田島貴男、
チバユウスケ、
奥田民生との3部作に始まり前回の
Ken Yokoyamaまで、スカパラと濃い絆を持つ同世代がほとんど。だから、いっちょまえでないとこの土俵に上がれないイメージを私は勝手に持っていて、CMでの高橋一生でさえ「やっときたか」ぐらいに思っていたから、今回の斎藤も一人前になったのぉ、と頷きながら聴いている。斎藤のハイトーンボーカルがドスの効いたスカパラのサウンドと好対照を描き出すのがリード曲“白と黒のモントゥーノ”。これが主題歌の『新宿セブン』は天才鑑定士がいる質屋が舞台のドラマ。モントゥーノとはサルサ音楽用語で、平たく言えば掛け合い。白黒/善悪が入り混じるドラマを踏まえた谷中敦(Baritone Sax)の歌詞もいい。ほかにはアルゼンチンの人気スカバンドと共作のダンスチューン、沖祐市(Key)が書いたアッパーなインストと、ご機嫌すぎる3曲で踊り倒す年末の到来だ。(今井智子)