その第1弾シングルとしてリリースされたのが“二十億光年の恋”。濃密な2023年の幕開けを飾る一曲として彼らが切ったカードは、意外にもバラードだった。Hiroの囁くような歌声で始まり、グッと抑えたミニマムなサウンドに乗せて溢れる想いを伝えるラブソングが、冬の空気にぴったり寄り添う。孤独を歌いつつ、《会いたい人に会えた日々を/どんな名前で呼んだらいい》という一節は、昨年のツアーで絆を確かめ合ったファンへの想いにも読み取れる。デビューから10年、ジャンルにとらわれない活動であらゆるカードを取り揃えてきたマイファスが、残り11枚でどんな世界を魅せてくれるか楽しみだ。(後藤寛子)
(『ROCKIN'ON JAPAN』4月号より)
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