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前作『yesworld』、ベスト盤『egomaniac feedback』を経たオリジナルアルバム。この間には稲葉浩志をゲストボーカルに迎えた“Scratch”、TVアニメ『チェンソーマン』第8話エンディングテーマ“first death (Devils from Chainsaw edition)”(今作でドラムとベースを新録)など、話題曲も重ねてきた。それらに加え、Disc1には約5年半ぶりにsuis(ヨルシカ)をゲストボーカルに迎えた“Synchrome”などの新曲を含めた全12曲を収録。さらに、完全生産限定盤のDisc2『brain films』にはインストを全11曲収録している。通して濃厚な聴き応えで、特にDisc1の、London Metropolis Studiosで制作された“orbit”の美しさには震えた。2026年にはTK from 凛として時雨としての活動も15周年を迎える。どんどんポップと手を繋ぎ、リアルを映し出していく中、比例するようにアートに深く根を張っていく意思は、当初から揺るがない。《無力の声よ 無力を超えろ》(“Whose World? Whose Blue?”)──挑み続けるTKの壮大な記録。(高橋美穂)(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年5月号より)
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