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4月5日に地元・熊本城ホールからスタートし、6月27日の神奈川公演まで18公演を駆け抜けた「Sorry Not Sorry TOUR」。“分岐点”は、その登場SEになっていた楽曲だという。残念ながら私自身はライブに参加できておらず、どのような雰囲気でこの曲がかかっていたのかはわからないが、これだけのメッセージを掲げて毎回のライブに臨んでいたのか!?とメンバーの覚悟に震えた。《いつだって いつまで?/そうやって 抜け出せず/生きるってこうだっけ?》《死んでも死にきれんよ まだこんでよかけんね?》と自らの胸ぐらを掴む勢いで畳みかける詞。多彩な音楽性に挑戦したEP『Sorry Not Sorry』から一転してストレートなロックに仕上がっているところも含め、WANIMAの意志が痛いほど突き刺さる。2023年の独立後、KENTA(Vo・B)がばっさり髪を切るなど、変わることを恐れず、いや、きっと恐れながら走ってきた3人はどんな想いで「分岐点」の前に立ってきたのか。《超えて》きた者だけが歌える魂の歌。(後藤寛子)(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年9月号より)
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