渾身の力で叩きつけるドラム・イントロで幕開けるM1からM3の流れは、本作誕生前夜の苦闘と苦悩を活写したダーク&ヘヴィな序章だ。その陰影が正直に刻まれているからこそ、続くM4“ウェア・ウィー・ビロング”が飛翔のカタルシスとして滅茶苦茶効いてくるのだ。インターミッションのM6を挟んだ後半戦は「もう怖いものは何もない」という彼らのこれまた正直な気持ちが直反映された圧巻の展開で、ポップ、ラウド、メタルが入り乱れるロスプロの「全て」が爆発している。ラストは20分近い超大作。最終曲のタイトルを超意訳するなら「二倍の輝き」といった感じか。ハイリスク・ハイリターンで勝利した彼らの充実を伝えるエンディングだと思う。(粉川しの)
掴み取った二度目の勝利
ロストプロフェッツ『ザ・ビトレイド ~裏切られし者たち』
2010年01月13日発売
2010年01月13日発売
ALBUM
渾身の力で叩きつけるドラム・イントロで幕開けるM1からM3の流れは、本作誕生前夜の苦闘と苦悩を活写したダーク&ヘヴィな序章だ。その陰影が正直に刻まれているからこそ、続くM4“ウェア・ウィー・ビロング”が飛翔のカタルシスとして滅茶苦茶効いてくるのだ。インターミッションのM6を挟んだ後半戦は「もう怖いものは何もない」という彼らのこれまた正直な気持ちが直反映された圧巻の展開で、ポップ、ラウド、メタルが入り乱れるロスプロの「全て」が爆発している。ラストは20分近い超大作。最終曲のタイトルを超意訳するなら「二倍の輝き」といった感じか。ハイリスク・ハイリターンで勝利した彼らの充実を伝えるエンディングだと思う。(粉川しの)