かつてのレコードと対話するように紡がれてきた彼の楽曲だが、その真価が明らかになるのは、やはり現在との距離に目を向けた時だと思う。イラク戦争後リリースの『ポスト・ウォー』の素晴らしさは言うまでもないが、本作もそのレコーディング環境ゆえか開かれた印象があり、基本的なサウンドスタイルは揺らぐことがないながらも、まさに今にフォーカスされた作品になっている。どんどん肩の力が抜け、核心に近づいているそんな印象がある。魔法使いにまた一歩彼は近づいた。(古川琢也)
やっぱり本家はこちら
M.ウォード『ア・ウェイストランド・コンパニオン』
2012年04月25日発売
2012年04月25日発売
ALBUM
かつてのレコードと対話するように紡がれてきた彼の楽曲だが、その真価が明らかになるのは、やはり現在との距離に目を向けた時だと思う。イラク戦争後リリースの『ポスト・ウォー』の素晴らしさは言うまでもないが、本作もそのレコーディング環境ゆえか開かれた印象があり、基本的なサウンドスタイルは揺らぐことがないながらも、まさに今にフォーカスされた作品になっている。どんどん肩の力が抜け、核心に近づいているそんな印象がある。魔法使いにまた一歩彼は近づいた。(古川琢也)