「LIVE SPARKS!」では、今注目すべき新進気鋭のアーティストのライブレポートをお届けします!
シンガーソングライター・雲グミ名義で活動する美咲(Vo・G)とボカロPのもの憂げとして知られるさすけ(B)。
ミーマイナー結成から1年半でたどり着いた2ndワンマン「終わりと始まり」のハコは満員のSpotify O-WEST。
さすけとサポートメンバーのわたさん(G)と葵(Dr)の3人がステージに登場。最後に美咲が元気よく走って現われ、「2ndライブ! 楽しもうぜ!」という挨拶からとにかくエネルギッシュだ。1曲目の“オンリーロンリータウン”のサビ前、美咲は「いける!?」とオーディエンスに問いかけ、勢いよく《大好きだった部屋 大好きだった街 大好きだったのは僕だけで》という喪失を歌った。リアルで切ない失恋曲がSNSで支持されているミーマイナーだが、ライブで聴く失恋曲は前向きそのもの。1番を歌い終えて「最高!」と叫んだ美咲はわたさんに近付いて近距離で互いにギターを弾き鳴らす。フェスやサーキットで一気にオーディエンスの心を奪いそうな吸引力だ。一転、美咲がしっとりとしたピアノを弾きながらの“純文学”と“夏時雨”も披露。“純文学”の演奏中には4人それぞれの卓越したプレイをフィーチャー。この4人でミーマイナーだと印象付けた。
美咲とさすけはそれぞれミーマイナーの前に音楽活動の挫折を経験している。さすけの楽曲に惹かれた美咲が熱心にさすけを誘い結成されたわけだが、美咲が「10年間頑張ったけど夢が叶えられなくて恥ずかしくて自分の過去が嫌いでした。でも思いを曲にして『いいね』って言ってくれる仲間ができた」と感極まりながら口にしたり、さすけが以前組んでいたグループの解散に触れたあと、美咲の過去と自分の過去に一区切りつけるための新曲“ヒビ”を披露するなど、なぜこのライブに「終わりと始まり」と名付けたのかが伝わってきた。さすけが「俺は一生ミーマイナーを辞める気はない。俺を辞めさせたかったらクビにしてくれ」と言えば、美咲は「さすけさんがミーマイナーを作って空っぽだった私を救ってくれた。さすけさんはミーマイナーの心臓。私たちはこれからもこの仲間とどこまでも人生をかけてやっていく」と応える。
終盤には5月にメジャーデビューすることと3度目のワンマンが9月にSpotify O-EASTで行われること。さらに、長らくサポートを務めていたわたさんと葵が正式メンバーになることが発表された。歓声がいちばん大きかったのは最後のニュース。ファンもこの4人でミーマイナーなのだという意識を強く持っているのだろう。葵は「人生でいちばん嬉しい日。やっと音楽が楽しい」と感激を露わにし、わたさんは「今日で過去にやっていたバンドの思い出を振り返るのは終わり」と区切りをつけた。このふたりも挫折を経てミーマイナーと出会ったのだ。
「もう居場所を壊したくない。みんなと見たい景色がたくさんある」(美咲)、「この4人じゃなかったら無理だった」(さすけ)という未来に向けての言葉が口にされたあと、最後は“レンタル彼女”。ウキウキするようなポップロックに乗せて、美咲は「あなた」に向けた愛憎をポジティブなエネルギーを溢れさせながら歌い、「第二章開幕宣言!」と高らかに叫んだ。(小松香里)
ミーマイナー 2nd ONEMAN LIVE
終わりと始まり
2026.03.04 Spotify O-WEST
●セットリスト01.オンリーロンリータウン
02.オーバーサイズ
03.ガムシロップ
04.レモンガール
05.ごみ
06.愛の排水口
07.純文学
08.夏時雨
09.拝啓、私たち
10.終わり
11.ささくれハート
12.ヒビ
13.がらん
14.足りないとこ
15.ワンルームナイト
16.君の言う通りだった
Encore
17.部屋とガラクタと私
18.あくまで生活
19.レンタル彼女
●ライブ情報
ミーマイナー 3rd ONEMAN「0 to 1300」
2026年9月17日(木)東京・Spotify O-EAST
チケット情報はこちら
ミーマイナー オフィシャルサイト
提供:ソニー・ミュージックレーベルズ
企画・制作:ROCKIN'ON JAPAN編集部