スマッシング・パンプキンズのビリー・コーガンは現在制作を進めている新作2枚を2015年にリリースした暁にはバンドを解散する可能性もあると明らかにしている。
ビリーはすでに新作『Monuments to an Elegy』と『Day for Night』を2015年にリリースすると明らかにしているが、シカゴ・トリビューン紙の取材を受けたビリーは、新作の受け入れられ方次第では解散を決心しなくてはならなくなると次のように明らかにしている。
「この新作のプロセスが終わったら、ぼくはこの船に沁み出した水として『やるべきことはやった』とずっとこのままやっていくか、あるいは新しく別な船を探してみるか、そのどちらからになると思うよ」
さらにビリーは旧作へのニーズがばかりが強いという状況で、バンドとして新作をリリースしていくことはとても難しかったと具体的に説明もしてみせている。
「どうすれば『自分にはまだ意味がある』と納得させられるっていうんだろう? 『自分と同世代のアーティストが今のアーティストとして扱われているのに、ぼくは一生"サイアミーズ・ドリーム"をやってろって扱われているのはなぜなんだ?』という問いをどうやって解決していけばいいというのだろう? どこかの時点でこのことは正面から向き合って解決するか、もしくはもう立ち去るか、決着をつけなきゃならないんだよ」
「ザ・スマッシング・パンプキンズとしてまた活動することは、ぼくたちがただの再結成バンドで、グレイテスト・ヒッツだけを演奏するバンドで、新しい音楽を特に聴きたいとは思わないファン・ベースに支えられているというたくさんの人たちの期待を助長させてしまったんだよ。オリジナル・メンバーはどうなってるんだとか、そういう再結成のコンセプトにこだわっている人たちに対してぼくが言いたいのは、そもそもこのバンドは前衛的でならなければならないということ、そして常に進歩していかなければならないという目標を持って結成されたということなんだよ」
なお、メンバーに関しては先頃、ドラムのマイク・バーンが脱退を発表していて、現在メンバーとして在籍しているのはギターのジェフ・シュローダーだけだとビリーも明らかにしている。
なお『Monuments to an Elegy』のレコーディングに参加したモトリー・クルーのトミー・リーは、この新作がビリー・コーガンの「これまで書いた最高傑作だ」と認めていて「ものすごく壮大で鳥肌が立つような楽曲ばかりなんだ。スマッシング・パンプキンズの初期数枚のアルバムのような音なんだよ。もう、ぶっ飛んだよ」と語っている。
(c) NME.COM / IPC Media 2014