ブラック・サバス、新作制作へ。最後のツアーも計画中


今年の7月に行われたハイド・パークでのライヴを最後に2013年の『13』のツアー日程をすべて終えたブラック・サバスだが、オジー・オズボーンは今後また新作を制作し、最後のツアーに乗り出すことになったと明らかにしている。

昨年末の時点でトニー・アイオミはブラック・サバスとしてのさらなる新作制作の可能性について「それをやっていいのかどうかわからないんだけど」とためらいも隠していなかったが、「でも、誰にもわからないことだからね。このバンドの歴史から俺が学んだことがあるとしたら、それは絶対ということはないということなんだ」とも語っていた。そして、ここにきてバンドとしてまた新作制作に臨むことになったことをオジーは次のように『メタル・ハンマー』誌に説明している。

「今回のサバスとしての経験はすべての面において最高だったからな。俺たちは全員、仲良く付き合えたし、バカなこともしなかったし、全員やるべき仕事があるってわかってたから、それをしっかりやったんだよ。やっててものすごく楽しかったよ。だから、アルバムをもう1枚作って最後のツアーに乗り出すことにしたんだ。前回のツアーが終わって、しばらしくして落ち着いてから、みんなでそのことを話し合ったんだけど、それはいつまで経ってもその問い合わせばかりが来てるからなんだよ。それで俺も(妻でマネージャーの)シャロンにこう言ったんだよね、『なにがどうなってんの? もうサバスの活動がないんだったら、さっさと自分のことでもやりたいんだけどな』ってね。そうしたらシャロンは『ちょっと様子を探ってみるわ』って言ってね。その3週間後にその後どうなったのかと訊いてみたら『まだ誰それさんと話を通さなきゃなんないの』とか言ってるから、それでシャロンにこう言ったんだよ、『シャロン、俺はもう21とかの若造じゃないんだよ、もしマジでやるんだったら、70とかになる前にはやりたいんだ!』ってね。俺たちにはもう時間はないんだからさ。それでシャロンが電話をかけに行って戻ってきたら、『レコード会社からまたアルバムがほしいって言ってきたわよ』ってことでさ。俺の知ってる限りではリック・ルービンもまた一緒にやってくれるはずなんだ」

新作に向けた楽曲などはなにも揃っていないものの、来年の早い時期にはセッションを始められそうだとオジーは次のように語っている。

「できるだけ早く始めるつもりなんだけどね。当たり前なんだけど、一番問題となってくるのがトニーの健康面で、もちろんがんの治療を続けなければならないんだけど、来年には取りかかれると思うよ(トニーは『13』制作中にリンパ腺がんを発症し、その後活動と併行して治療を続けている)。イギリスで曲を書くのか、LAで書くのかはまだわからないけど、行けと言われたら月にだって俺は行くよ!」