リバティーンズのピート、新作制作現場にはA・ワインハウスの写真を飾っていたと語る


10年ぶりとなる新作制作の仕上げにかかっていると伝えられるザ・リバティーンズだが、ピート・ドハーティはスタジオでの作業を振り返り、エイミー・ワインハウスからインスピレーションを受けていたことを語っている。

NMEの取材にピートは次のようにスタジオの様子について振り返っている。

「スタジオはほとんど殺風景なところだったけど、最初からずっとミキシング・デスクの上のところにエイミー・ワインハウスが表紙になったNMEを飾ってあったんだ。ミキシング・ルームに常にいてくれた人は、夜明けから日暮れまでずっとスタジオに詰めてたジョン・ハッサール以外では、エイミーの写真だったんだ」

「エイミーは俺の書いた曲についてはそれほど好きでもない感じで、少なくとも好きだと認めたことはなかったね! エイミーはかなり人の作品の評価は厳しかったけど、でも、いろんな意味で俺たちの精神は似てたし、男子のミュージシャンならみんなエイミーのことが大好きだったよ。それにすごくインスピレーションになったし、それはエイミーは評価が辛いからなんだけど、でも、それはもともとエイミーの目指してたものがものすごく高いところにあったからなんだ」

なお、ピートは1月にエイミーに捧げたシングル"Flags of the Old Regime"をリリースしているが、この曲の収益はすべてエイミーの父親が彼女の死後に設立し、アルコールと薬物の濫用の危険性を若者によりよくわからせる活動に従事する団体、エイミー・ワインハウス基金に寄付されている。

また、リバティーンズのゲイリー・パウエルは今回の新作でシンセを使っていることを明らかにしていて、次のように語っている。

「ニュー・アルバムを引っ提げて一線に戻ってきて作品が古いもんだらけだったら、それこそ本当に腹が立つってもんだよ。俺がみんなとやって一番やりたくなかったのは、2004年に戻ったような音を鳴らすことだったからね」

バンドはすでにT・イン・ザ・パーク・フェスティヴァルやレディング・アンド・リーズ・フェスティヴァルへのヘッドライナー出演を予定していて、新作も今年中のリリースを予定している。

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