来年のツアーがさよならツアーになるかもしれないと先頃スティーヴン・タイラーが語ったエアロスミスだが、ジョー・ペリーはさよならツアーはあくまでも選択肢のひとつにすぎないと語っている。
実はスティーヴンもこのツアーについては「さよならツアーをやることになるのか、その後もまたスタジオに入ってアルバムを作ることになるのか、それを見極めるのも楽しみにしてるんだよ」と選択肢のひとつでしかないことを語っていたのだが、ジョーはローリング・ストーン誌に対して次のように強調している。
「さよならツアーはもう何年も前から話し合われてきたことではあって、まあ、いってみれば、ここ5年くらいかな。いろんな局面で、バンドで話し合われてきたことなんだよ。ただ、現時点で俺たち5人が膝を付き合わせて『よし、最後のやるぞ』って話をしたことはないんだ。だから、そんなことも『考えてる』っていうのがあの発言の補足として最適かな。とりあえず、さよならツアーは決定したということでは全然ないから」
また、バンドは秋から南アメリカ・ツアーも控えているが、その時点でバンドの将来を話し合うことになるはずだとも語っている。
「現時点ではいろんなオプションについて話し合ってるんだよ。ここ最近のツアーでやってるように、ツアーそのものをもっと短いにしていくのかとか、スタジオに入って何曲か録ってみてどんな感じか探ってみようかとか、どうなるのかはまだわからないんだけどね。でも、今は全員バンドを休みにしていて、それぞれに自分のやりたいことをやってるんだ」
ジョー自身は、秋の南アメリカ・ツアーの前にはハリウッド・ヴァンパイアーズとしてアリス・クーパーやジョニー・デップらと夏のツアーを予定しており、スティーヴンは近いうちにカントリー・アルバムをリリースし、ソロ・ツアーを敢行することが明らかになっている。ジョーはこれまでスティーヴンのカントリー・プロジェクトについてカントリーそのものにあまり興味がないとしか語ってこなかったが、ここにきて前向きに次のように語っている。
「スティーヴンは自分のソロ活動にすごく精力的に取り組んでるんだ。ずっとやりたがってたことだって俺も知ってるし。あいつはエアロスミスにほんとにものすごいエネルギーを使ってきたから、こういうことをやる時間がこれまでみつからないできちゃったし、だから、今回は本当にうまくいってるんだよ」
さらに「南アメリカ・ツアーのリハーサルを始める頃には、この先1年か2年の計画を決めることになると思うよ」とも語っている。