スリップノットのコリィ・テイラー、半身不随もありえたと6月の緊急手術を語る


現在マリリン・マンソンとダブル・ヘッドライナーで北アメリカ・ツアー中のスリップノットだが、コリィ・テイラーは頸椎を骨折していたことを明らかにしている。

もともとこのツアーは6月の頭から開始する予定だったのがツアー開始直前にコリィが手術のため緊急入院した関係で、ほぼ1か月分を8月に順延して6月末から開始することになった。

コリィは自分ではそうとは知らずに実は頸椎を骨折していて、さまざまな兆候はあったものの軽く考えていたところ、医者が骨折を発見し緊急手術になったとリヴォルヴァー誌に語っていて、手遅れになっていたら麻痺症状が残ったかもしれないと説明している。どうしても、たいしたことないだろうと考えがちだとコリィは次のように語っている。

「なんか身体の右半身に力が入らなくなってたんだよね。バランスもうまくとれなくなってたし。ここ2、3年、なんか身体の調子がずっとおかしかったんだよ。でも、ある時点で、きっと歳取ってきてるせいなんだろうなって片付けちゃうものなんだよ。

かかりつけの医者から専門医のところに送られて、それで『今すぐに手術が必要です』っていう話になって。俺はこういう性格だから『今度のツアーの後に回すことはできないの?』ってお願いしたんだけど、『だめだ』って一蹴されちゃってさ。

医者は俺の頸椎の損傷状態は(総合格闘技団体の)UFCの選手が首を怪我した時よりも20倍はひどいっていったんだ。MRI画像を見せながら『ここ、わかる? これほんと、マジで大変なことだから。これがどんどん拡がってること自体がかなりまずいんだ』ってね」

また、現在一緒にツアーしているマリリン・マンソンとは2001年のオズフェスト・ツアーでも同行した経験があるが、当時はお互いにどこまで相手をビビらせるかと競い合ったことをコリィはローリング・ストーン誌に回想している。

「あのツアーでの俺はずっとかなりテンパってたんだよね。マリリン・マンソンの目の前でカップの中にゲロ吐いてそれをまた飲み干したりして、マリリンもビビッてたね。どう受け止めていいかわからないって感じで。

そうしたら突然、マリリンが俺たちの楽屋に走り込んできて、ぴっちりした白い下着をつけててさ、いきなりそこで踊り出して、それからまた走り去って行ったんだ。俺たちも『なんなんだ、今の?』って呆気に取られたっていう。

お互いにちょっかいを出すわけじゃないんだよね。まあ、そういう時もあって、そうするとかなり妙な雰囲気になるんだけど(笑)。だけど、それと同時にすごく前向きなライバル意識があって、それにお互い焚きつけられるんだよね。一緒にライブをやれば、毎晩マリリンがなぎ倒していく様をこっちも観てるわけで、するとこっちもなぎ倒していきたくなるんだよ。そういうお互いへのリスペクトがあって、それと同時にポジティヴな競合心もあって、それがどこでやってたとしても最高のライブを生み出してくれるんだよ」