先週末行われた「2017 ビルボード・ミュージック・アワード」で、ソーシャル・メディアで最も高い関心を誇ったアーティストに贈られる「トップ・ソーシャル・アーティスト(Top Social Artist)」賞を受賞したK-POPグループの防弾少年団。
同賞のその他の候補には、ジャスティン・ビーバー、セレーナ・ゴメス、アリアナ・グランデ、ショーン・メンデスが名を連ねていた。
授賞スピーチをする防弾少年団の様子を「2017 ビルボード・ミュージック・アワード」の公式インスタグラムがアップしている。
「ガーディアン」紙によると、防弾少年団のツイッターのフォロワー数は600万、ユーチューブのチャンネル登録者数は400万、フェイスブックでのファンも400万以上を記録し、2016年にはツイッター上で最も多くツイートされたアーティストにもなっている。
5月21日に行われた授賞式ではメンバーのラップモンスターことキム・ナムジュンが賞を受け取り、ファンは「2017 ビルボード・ミュージック・アワード」のハッシュタグ「#BTSBBMAs」を3億回以上ツイートしたという。
さらに2016年のアルバム『WINGS』は韓国では初月間最高セールスを記録し、アメリカではアルバム・チャート26位というK-POP最高位を誇っている。
こうした成功が利益目的に徹底的に管理されがちなK-POP界において、防弾少年団はやや文学的な方向を狙ったことが勝因だと「ガーディアン」紙では分析している。
たとえば、その一環として孤独や性差の問題を歌詞に反映させたことが大きいが、ソーシャル・メディアでの露出もあまり管理し過ぎることなく、メンバーの生々しいパーソナリティを露出させるようにしたのも成功した鍵になっているという。
さらにそのソーシャル・メディアにおいてもグループ単位のアカウントしか持たせないことで、アカウントでの活動を加熱させることにも成功しているという。
さらにルックスも群を抜いていて、ジンことキム・ソクジンなどは「2017 ビルボード・ミュージック・アワード」のレッド・カーペットでも特にK-POPに関心のないファンからも「左から3番目の子」としてネットで大騒ぎされるほど、ビジュアル面での魅力が大きいと指摘されている。
米「ビルボード」でも「左から3番目の子」が話題であることをニュース化している。
"Third from the left" 😂 #BillboardNews pic.twitter.com/cGo4yOx0Co
— billboard (@billboard) 2017年5月26日
しかし、アルバムに関しては日本語盤はリリースされるのに対して、英語盤がまったくリリースされないというのも、アジアの時代の到来を窺わせるものなのかと「ガーディアン」紙では締め括られている。