ニュー・オーダーのバーニー、イアン・カーティスの死を語る。「音楽の限界に向かって全てを突き詰めたい人間だった」

『rockin'on』 2018年2月号より

2015年11月に行われた英ブリクストン・アカデミー公演の模様を収録したライブ・アルバム『NOMC15』の日本盤が12月1日にリリースされたニュー・オーダー

最新アルバム『ミュージック・コンプリート』(2015年)とそれに続くワールド・ツアーではジョイ・ディヴィジョンの楽曲も披露し、バンドは現在、幾度目かの充実期を迎えているようだ。そんなバンドよりバーナード・サムナーの最新インタビューを『ロッキング・オン』2月号では掲載している。

ニュー・オーダーの最近のツアーは、昔と比べてプロフェッショナルらしく、オーガナイズされているようだが何が変わったのかと尋ねるインタビュアーに対して、バーナードはその変化について語っている。

自分のペースを守るってことを学んだんだよ。何しろ年を取るにつれて、どんどん酒のヌケが悪くなるからね。僕は17とか18歳の時点だって相当酷い二日酔いに悩まされてたんだよ。でも今はもうパーティ中心の生活はできない。分かるだろう?(中略)そのおかげで今はもっと自分の自由になる時間が手に入ったし、それを活用することでよりプロフェッショナルらしくなってきた、ってことじゃないのかな。僕らは既に享楽主義のメダルは手に入れたし、義務としてのツアーもこなした。もうそろそろ何か違うことをやろうよ、って感じだね。


さらに、ニュー・オーダーの前身バンド、ジョイ・ディヴィジョンのフロントマン、イアン・カーティスが自ら命を絶ってから40年余りが経過した今、改めて彼の死について振り返ったバーナードは、以下のように答えている。

イアンにはいつも予想外の部分があったし、問題の対処法ももの凄く極端かつ一触即発みたいな危ういところがあったんだ。彼は僕らの音楽に対してもそうあって欲しいと考えてたんだよね。いつもよく言ってたよ、「もっとマニアックにしよう、もっと徹底的に突き詰めて行こうぜ」って。(中略)イマジネーションと音楽の限界に向かってすべてを突き詰めて行きたい人間だったからね。結果的には、少なくともそれが彼を破滅に追い込んだ大きな理由のひとつだと思うよ。


そのほか、記事ではピーター・フックとの確執やバンドとしての哲学などにも触れ、ニュー・オーダーの歩みとこれからが透けて見える内容になっている。ぜひ本誌にて、バンドの核心にも迫ったバーニーの言葉を読み解いてみてほしい。



『ロッキング・オン』2月号の詳細はこちらから。
http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/144207

『rockin'on』 2018年2月号 12月28日発売