【速報】星野源×マーク・ロンソン、温故知新ポップの華麗なる宴を観た!

最高のダブルヘッドライナーショウだった。国内外のポップ最前線に立つ2アーティストが相見える、特別な一夜。ファンキーでハッピーで、どこまでも誠実な音楽愛に染まる幕張メッセである。

まずびっくりさせられたのは、先攻のマーク・ロンソン。もともと叩き上げのヒップホップDJではあるのだが、バッチリ温まってからじゃないと星野源に繋がないぞ、と言わんばかりのハッスル&大サービスぶりだ。しかも、彼がポップミュージック史に寄せる底なしの愛が感動をむしり取ってゆく。僅か40分余りの持ち時間に、あらん限りの知識と技術、エネルギーを注ぎ込む姿勢が本当に素晴らしかった。

それに対して、ニューアルバム『POP VIRUS』リリースを目前に控えた星野源。こちらもいきなり、先人への愛を丸出しにするカバーで応酬。ホーン/ストリングスセクションを含めた大所帯バンドの音はリッチなのに重さを感じさせず、むしろ切れ味鋭い響きで新旧のグッドメロディを後押ししていた。にわかには信じがたいクオリティのサウンドである。年明け2月からのドームツアーでは、このクオリティが新しい基準になってくるのだろう。マジでヤバい。

ポップミュージックの遺産に最も意識的なアーティストたちが、実は最先端のアーティストでもあるということ。その事実が証明される、見事な組み合わせのライブだったと思う。詳しくはあらためてライブレポートに書きます。ぜひお楽しみに。(小池宏和)