【JAPAN最新号】Saucy Dog、最高傑作『テイクミー』はなぜこれほど「今」に寄り添う作品になったのか。「不安」を「自信」に変えた真のポテンシャルに迫る

俺が強い人間だったら、こういう歌詞は書けなかっただろうし、弱さがあるからこのアルバムを作ることができたんだと思う(石原)

現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』10月号にSaucy Dogが登場!

最高傑作『テイクミー』はなぜこれほど「今」に寄り添う作品になったのか。「不安」を「自信」に変えた3ピースバンドの真のポテンシャルに迫る

インタビュー=杉浦美恵 撮影=藤原江理奈


日常のなかにあるリアルな痛みや切なさを綴った歌が多くのリスナーの心を捉え、加速度的にその存在感を大きくしているSaucy Dog。その音楽性や石原慎也(Vo・G)のストーリー性の高い歌詞に対する評価は、昨年リリースした3rdミニアルバム『ブルーピリオド』で一気に高まったが、11ヶ月ぶりの最新作『テイクミー』は、それをも凌ぐ大傑作だと思う。常々「自身の実体験からしか歌詞は書けない」と言う石原の歌は、弱さも情けなさもすべてをさらけ出して聴く者の心にも寄り添うものだが、その歌世界は、今作でひとつの到達点へとたどり着いた。本作は、なぜこれほど聴く者の思いともシンクロするのか。メンバー全員にじっくりと語ってもらった。彼らが見せる「弱さ」が、「自信」へと変わっていった進化の過程がよく理解できるインタビューでもあった。(杉浦美恵)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2020年10月号より抜粋)

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『ROCKIN'ON JAPAN』2020年10月号
別冊平手友梨奈