マイペースにポップを鳴らすダイナソーJr.。新作『スウィープ・イット・イントゥ・スペース』── カート・ヴァイルのプロデュースやコロナ禍の近況について、J・マスキスが軽快に語る


「『ホエア・ユー・ビーン』あたりで確信したんだ。やたらギターを重ねていた『バグ』とかよりもリズム・ギター2本だけの方が良く聴こえるって。それ以来あまりリズム・ギターを重ねないようになったと思う」


ダイナソーJr.のニュー・アルバム『スウィープ・イット・イントゥ・スペース』は、共同プロデューサーとしてカート・ヴァイルがクレジットされている。もっとも、カートとのレコーディングはパンデミックによって中断されてしまい、それ以降の作業はJ・マスキス単独で進めたとのことで、さほど劇的な変化が起きた感じはしない。

ただ、それでも本作は、これまで以上に爽やかというか、全編に不思議な軽快感があって(“And Me”などはキュアーっぽかったりする)そこがとてもいい。

カートから何か大きな刺激を受けたとかいう以上に、再結成を経てバンドが最良の季節を迎え、そこからJ自身が新鮮なモードを発動している印象だ。いつもより少しだけ饒舌な以下のインタビューからも、そんな様子が伝わってくると思う。(鈴木喜之)



ダイナソーJr.のインタビューは、現在発売中の『ロッキング・オン』6月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。


『rockin'on』2021年6月号