60年代、インドに滞在していたザ・ビートルズを追った新ドキュメンタリー映画『The Beatles And India(原題)』が、現地時間6月6日にイギリスの映画祭「Tongues On Fire UK Asian Film Festival」にて初公開される。また英国内の劇場では、今秋に公開の予定だ。
「LOUDER」によると、同映画は、1968年にインドのリシケシュに滞在したバンドを追い、超越瞑想を広めた著名なスピリチュアリスト、マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーの瞑想クラスでメンバーが悟りを求める姿などが登場する。
インドの文化や思想にのめり込んでいたジョージ・ハリスンほどではなかったジョン・レノンとポール・マッカートニーは休憩中に密かに部屋で集合。2人は次のザ・ビートルズのアルバムの計画を練り、それが「ホワイト・アルバム」の異名を持つ『The Beatles』になったという。
Ajoy Boseによる著書『Across The Universe - The Beatles In India』にインスパイアされた映画では、BoseがPeter Comptonと共同監督を務め、劇中には貴重なアーカイブ映像や音源、関係者の話や専門家のコメントなどが盛り込まれている。また、インド全土で敢行されたロケでは、メンバーが精神的な至福を求めて辺境ヒマラヤのアシュラムまで足を運び、4人が体験した魅力的な旅を目にできるとのこと。
映画祭でドキュメンタリーが公開される同日に、『The Beatles and India: Songs Inspired by the Film』と題されたサウンド・トラックもリリースされる。この作品では、現代インド人アーティストによる、インドの影響を彷彿とさせるザ・ビートルズの楽曲のカバーで構成されており、トラックリストは以下の通り。
『The Beatles and India: Songs Inspired by the Film』
1. “Tomorrow Never Knows” – Kissnuka
2. “Mother Nature’s Son” – Karsh Kale / Benny Dayal
3. “Gimme Some Truth” – Soulmate
4. “Across The Universe” – Tejas / Maalavika Manoj
5. “Everybody’s Got Something To Hide (Except Me And My Monkey)” – Rohan Rajadhyaksha
6. “I Will” – Shibani Dandekar
7. “Julia” – Dhruv Ghanekar
8. “Child Of Nature” – Anupam Roy
9. “The Inner Light” – Anoushka Shankar / Karsh Kale
10. “The Continuing Story Of Bungalow Bill” – Raaga Trippin
11. “Back In The USSR” – Karsh Kale / Farhan Ahktar
12. “I’m So Tired” – Lisa Mishra
13. “Sexy Sadie” – Siddharth Basrur
14. “Martha My Dear” – Nikhil D’Souza
15. “Norwegian Wood (This Bird Has Flown)” – Parekh & Singh
16. “Revolution” – Vishal Dadlani
17. “Love You To” – Dhruv Ghanekar
18. “Dear Prudence” – Karsh Kale / Monica Dogra
19. “India, India” – Nikhil D’Souza
『ロッキング・オン』最新号のご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。