【JAPAN最新号】ヤングスキニー かやゆー、半生を語った2万字インタビュー。稀代のカリスマか?愛すべきゴミ人間か?――何故、かやゆーの歌は多くの人を魅了するのか、その謎をひもとく

幸せっちゃ幸せだったし、バンドを始めた当初はそれが悩みでした。音楽にそんなに思い入れもないし、日常も普通だし、生き生きしている。こんな奴に、いい曲が書けるのか?って

現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』11月号にヤングスキニー かやゆーが登場!

半生を語った2万字インタビュー
稀代のカリスマか?愛すべきゴミ人間か?――何故、かやゆーの歌は多くの人を魅了するのか、その謎をひもとく

インタビュー=天野史彬 撮影=小財美香子


この特集のタイトルで「稀代のカリスマか?愛すべきゴミ人間か?」と問うたが、つまるところ言ってしまえば、ヤングスキニーのかやゆー(Vo・G)とは「王様」なのではないか、と思うのである。無論、ヤングスキニーが音楽シーンで天下を獲っているとか、そういう話ではない。
何がどう「王様」なのかと言えば、かやゆーは、彼自身の人生に対しての「王様」なのである。
今、リスナーがヤングスキニーに対して抱くイメージは様々なものがあるだろう。“本当はね、”に象徴される、痛みと繊細さが入り交じる恋愛模様。“らしく”や新作EP『どんなことにでも幸せを感じることができたなら』収録の“愛すべき日々よ”に刻まれたリアルで切実なメッセージ。“世界が僕を嫌いになっても”が浮き彫りにする、血が滴るような純粋さ。“ゴミ人間、俺”が、そのゴミっぷりによって明け透けに描く、人の愚かしさとディスコミュニケーションの姿。そして、その奥から浮かび上がる「おまえも本当のこと言えよ」という眼差し。ヤングスキニーは既にあまりにも多様な表情を持っていて、その多面性が人を魅了し、時に戸惑わせる。その多面的な魅力の中心にあるのが、軟体動物のように瞬間瞬間を変化し続けながら、「どんな俺も、俺は俺だ。俺の人生は俺のものだ」と言い張るような、「己の王」かやゆーの存在なのである。
そんなかやゆーの、現時点での半生を語った2万字インタビューをここにお送りする。インタビューは約2時間に及んだが、その場にいる全員が引き込まれるような話しっぷりだった。故郷・山梨時代の初めて聞く話、胸が熱くなる話、本当にくだらない話……たっぷりとお届けしよう。(天野史彬)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年11月号より抜粋)


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