【JAPAN最新号】Vaundyが巻き起こす「風」が日本のポップシーンを飛躍させる──抽象とポップスの間で自由に羽ばたく新曲“風神”に360°で迫る最新インタビュー!

「想う」って、風を吹かせるイメージなんです。
「想うこと」は世界を変える最初のエネルギーだから

アルバム『replica』をリリースしてからのVaundyの新曲の流れは本当に画期的だ。
まずはハイパーな今のポップシーンの真ん中にあるドーナツの穴の部分をピタッと埋めるかのような親密でノスタルジックなポップソング“タイムパラドックス”。そしてこれもまた今のポップシーンにはほとんど登場しない人力ハードロックとロックアンセムの二段重ねの“ホムンクルス”。そしてこれもまたまた今のポップシーンの表舞台ではまったく見かけない生っぽい弾き語りからの大コーラスへという“Gift”。そしてミニマルなファンクにストリングスが絡む“GORILLA芝居”。

どの曲もすぐに耳に馴染んで聴きやすく、しかも病みつきになるようなポップな曲だが、やっていることは実はハラハラするぐらい実験的で挑戦的。Vaundyがアルバム『replica』以降にやっていることはポップのリコンストラクション(再構築)なのだ。ちまちましたリノベーションではなく過激なリコンストラクション。しかもランキングのトップ圏内でそれをやってるんだから大胆である。

続く新曲“風神”は“GORILLA芝居”で試作したミニマルでオーガニックなファンクをベースにした曲だが、さらに洗練され、さらにポップに突き抜けている。今回もVaundy本人がびっしりと語ってくれているのでじっくりと読んで“風神”の栄養分をすべて吸収してください。

インタビュー=山崎洋一郎 撮影=太田好治
(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年12月号より抜粋)


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