【知りたい】カネヨリマサルはこの5曲を聴いてハマれ！

2025.02.28 18:00

「君と私の愛を謳うロックバンド」、カネヨリマサル。2014年、高校の軽音部で同級生だったちとせみな（Vo・G）、いしはらめい（B・Cho）により結成。2018年にもりもとさな（Dr・Cho）が加入し、現体制となる。2023年にメジャーデビューを果たし、2024年には地元・大阪にて野音ワンマンをソールドアウトさせて大成功を収めた。しばらくは「青春ロックを追い続ける」をバンドのキャッチコピーとして掲げていたが、2025年1月、5thミニアルバム『昨日を生きない私達へ』をリリースするタイミングで冒頭のものへと変更。バンドの存在感も楽曲もさらに多くの人たちを温かく包み込むものへとパワーアップし、カネヨリマサルのネクストステージがここから始まる。まずはこの5曲を聴いて、この先のカネヨリマサルも楽しみ尽くしてもらえたら幸いだ。（矢島由佳子）

①もしも

2019年リリースの1stミニアルバム『かけがえなくなりたい』収録曲。ちとせみなのソングライティングの原点は、好きな人と突然連絡が取れなくなり、大きな困惑や喪失など、一言では言い表せないくらいの複雑な感情を経験し、それらと向き合うために曲を書き始めたこと。その失恋はちとせの人生においてもっとも衝撃的と言っていいほどの出来事で、食事が喉を通らないくらい悩んだという。“もしも”には、頭では別れを受け入れたと考えているのに、心の中ではまだあの人のことを想ってしまう状態が綴られている。その歌詞、メロディ、ギターリフ、コーラスなどすべてが、恋をしているときの強がりや頭と心のズレにギュッと寄り添ってくれる。

②ガールズユースとディサポイントメント

2ndミニアルバム『心は洗濯機のなか』収録曲であり、今もライブの最後に演奏されることが多い曲。《ステージの上／わたしの愛が正しくなるまでは／歌っている》とカネヨリマサルの核心を歌い、ギターの弦をかき鳴らした1音目やもりもとさなのフィル、いしはらめいのベースラインがドラマチックさを引き立てる間奏なども挟み、余韻の長いアウトロまで、カネヨリマサルのロックバンドとライブハウスへの愛を濃厚に感じさせる曲。サビでは駆け上がるメロディと疾走感全開のサウンドに《ああ、いつか悲しみたちを捨てて／女の子は走るのです》という言葉を乗せて、さらに《オシャレは身体だけにして／心は飾らぬままにして》という名フレーズを続け、前に進もうとするすべての女の子たちを応援してくれる。

③関係のない人

「日記みたいなバンドです」。カネヨリマサルはそう言い続けてきた。日記には、辻褄が合ってないことや筋が通ってないことも書いていいし、人前で見せられないような自分のズルさや誰かへの妬みなどもこっそり書いていい。“関係のない人”は、《ずるい人になってみようかな》《あなたのこと羨ましく思う》などの言葉も挟みながら、忘れたいはずなのに、もう関係のない人のはずなのに、どうしても心の中からいなくなってくれない人のことを歌う。そんな複雑な感情も、《あーあ》の嘆きも、ライブで演奏されれば笑顔にも涙にも変わる。《迷路に迷うフリをして／答えを知っているわたし》も、人が経験する感情をすっと言葉にしてくれるちとせ節が効いている一行だ。

④わたし達のジャーニー

ドラマ『放課後ていぼう日誌』の主題歌として書き下ろされた曲。女子高生たちが部活に励むドラマのストーリーから、ちとせ自身が友達・仲間らと切磋拓磨した青春の日々の記憶を思い出して書き上げた。青春の景色を《ピンクとオレンジとブルー》と表現し、カラフルなメロディに乗せて歌うと、聴いた人それぞれの青春の温度を呼び起こしてくれるよう。たとえあなたの過ごした青春がいい思い出ばかりでなくても大丈夫。《いつか笑えたら良い》のだから。《わたし達のジャーニー／ずっと夢を見ていけ》は、カネヨリマサルの中でも特に「名メロディ」と呼びたくなる4小節である。

⑤君の恋人になれますように

2025年1月にリリースされた5thミニアルバム『昨日を生きない私達へ』は、メジャーデビューからの2年間で積み重ねてきたものの大きさ、つまりはバンドの大成長を刻みつけた傑作。そのリード曲になっているのが、“君の恋人になれますように”。映画『代々木ジョニーの憂鬱な放課後』主題歌にも起用された。曲の頭から最後まで、声も歌詞もメロディもそれぞれの楽器のフレーズもグルーヴも、どこを切り取ってもキラキラが続く。しかもミニアルバム制作中の最後に短期間で完成させた曲だといい、瞬発的に生み出したものに、カネヨリマサルの最新の状態の良さが凝縮されている。パティシエ姿でケーキを作る3人が映る、キュートなミュージックビデオも必見！

▼カネヨリマサル 5thミニアルバム『昨日を生きない私達へ』インタビュー公開中

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約1年ぶり、5枚目のミニアルバム『昨日を生きない私達へ』は、カネヨリマサルというバンドの可能性と存在感を、とてつもなく広げた作品である。心を揺さぶる歌詞やアレンジの作り方が飛躍的に進化していて、楽曲の強度が格段にスケールアップしている。これまでもカネヨリマサルのポテンシャルを信じていた…

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1月30日（木）に発売する『ROCKIN’ON JAPAN』3月号の表紙とラインナップを公開しました。今月号の表紙巻頭は、サザンオールスターズです。 ●サザンオールスターズサザンはサザンを超えていく！ 10年ぶり16枚目の傑作『THANK YOU SO MUCH』、桑田佳祐に史上最…

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