マイ・ケミカル・ロマンス、ニュー・アルバムをレコーディング中

マイ・ケミカル・ロマンスがロサンゼルスのスタジオに戻り、4作目となるニュー・アルバムのレコーディングを始めている。

新作のプロデューサーはこれまでパール・ジャムやストーン・テンプル・パイロッツ、ブルース・スプリングスティーン、エアロスミスなどを手がけてきたブレンダン・オブライエン。バンドは2006年作『ザ・ブラック・パレード』の長期ツアーを2008年5月に終えてから、すぐさま新曲を書き始めていたそうだ。

フロントマンのジェラルド・ウェイによれば、新作はこれまでとは異なり、コンセプト・アルバムではないという。

「現時点でニュー・アルバムを説明するとしたら、最も純粋で、蒸留されきったバージョンのマイ・ケミカル・ロマンスってところだな」と彼は声明の中で語っている。「ちゃらちゃらしたものはなし。メロディとソングライティングに重点が置かれているからね。僕ら5人だけでうまく機能しない曲を、スタジオでエフェクトやストリング・セクションを駆使して無理に機能させるようなことはしない。『ザ・ブラック・パレード』の制作では、何が機能して何がそうじゃないかってことを知ることができたし、実験をしたり、新しいエレメントを加えたりすることができた。でも時には今いるところを離れて元の場所に立ち返ることも必要だ。今回の作品は僕にとって、これまで自分たちがソングライターとして、プレイヤーとして学んできたことすべての集大成みたいなものなんだ」

「僕らが『ザ・ブラック・パレード』の経験から新作に持ち込もうとしているのは、そういう意味での創造的なスパークのようなものだ。あらゆることが可能だと感じられるような瞬間だね。ただ、曲は3分30秒にまで切り詰められることになる」とギターのレイ・トロが付け加えている。「今回の作品はもう間違いなく僕らの最高傑作と言っていいんじゃないかな。ソングライターとしてもミュージシャンとしても腕を上げたし、今やっていることを早くみんなにも聴いてもらいたくてうずうずしているよ。最終的には僕らの最上の特質だけをレコードの中に残したいね」

この新作のリリース日は現在未定。

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