サンタナ、5年ぶりのニュー・アルバムに浅井健一が参加

浅井健一
カルロス・サンタナ

カルロス・サンタナが9月22日にリリースするニュー・アルバム『ギター・ヘヴン~グレイテスト・ロック・クラシックス~』に浅井健一が参加していることがわかった。

サンタナにとって約5年ぶりとなる今作は、レッド・ツェッペリン“胸いっぱいの愛を”、クリーム“サンシャイン・オブ・ユア・ラヴ”、ビートルズ“ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス”などの名曲を、チェスター・ベニントン(リンキン・パーク)、ロブ・トーマス(マッチボックス・トゥエンティ)、クリス・コーネル(サウンドガーデン/オーディオスレイヴ)といったボーカリストを迎えてサンタナ流に仕上げた、自身初のカバー・アルバムとなる。

このコラボレーションが実現した経緯としては、今作のコンセプトがロックのカバーであること、そして、シンガーには世界トップ・クラスのボーカリストを曲ごとに起用するということから「そんな素晴らしい企画であれば、是非日本も積極的に参加させてほしい」と日本のレコード会社が持ちかけたところ、親日家としても知られるサンタナは快く承諾。そこからサンタナとレコード会社との間で数ヶ月にも渡って日本のボーカリストを探し続け、新バンドのPONTIACSを始動させたばかりの浅井健一に白羽の矢が立ったという。

この両者がコラボレーションしたタイトルは“ラ・グランジ feat. 浅井健一”。オリジナルはアメリカのバンド、ZZトップによるブキー調ロックンロールで、サンタナと浅井健一の相性も抜群の仕上がりになっているとのこと。

浅井自身もキャリアの中で様々な活動を行ってきたとはいえ、これまで一度も海外アーティストとのコラボレーションを行っておらず、しかもメイン・ボーカルでの参加は、日本人アーティストとも過去一度も行っていない。今回サンタナサイドからのオファーに対し、浅井も直感的にこのコラボレーションに対する興味が湧いたという。

実は、今回のサンタナ初の日本人アーティストとのコラボレーションに対してサンタナサイドから1つの条件が提示されていた。それは、どんなアーティストであろうとも、そのアーティスト本人が実際にこの歌のレコーディングしたものを聴いて、本当にサンタナの作品に相応しいアーティストか確認してから最終的に収録するか決めたい、というものだった。日本のスタッフがサンタナサイドに浅井健一のCDやDVDを事前に渡し、浅井に対する好感触を得ていたとはいえ、やはりそこは世界のサンタナ、5年振りの新作に対し慎重かつ厳格な姿勢を崩さなかったようだ。

その条件に対しても浅井は柔軟に対応し、デモ録音を気負うことなく日本で普段どおりに行い、サンタナに音源を送る。すると、全米ツアー真っ只中の忙しい時期にも関わらず、わずか数日後にサンタナ本人から「OK!浅井健一で決まりだ」と即決の返事が届き、楽曲の収録が行われたという。

サンタナ
カバー・アルバム
『ギター・ヘヴン~グレイテスト・ロック・クラシックス~』
9月22日発売
<ソニー・ミュージック ジャパン インターナショナル>
SICP-2842
¥2,520
※ボーナス・トラック2曲収録