ペイヴメントのボブ・ナスタノヴィッチ、今後の活動もあるかもと語る


昨年の11月にアルゼンチン公演とブラジル公演を終えて、完全に終了したペイヴメント再結成ツアー。絶賛を呼んだツアーだっただけに、このまま終わってしまうのを惜しむ声も多く聞かれたが、パーカッショニストのボブ・ナスタノヴィッチはこの先なにかやる可能性は充分にあるとスピン誌に語っている。

「全員がすごく楽しんだことはよくわかってるからね。1年ずっとやってて、まったく手のつけようのない、わけのわからない瞬間に出くわすこともそんなになかったし、かなりうまく凌げたと思うよ」と説明しつつ、すごく前向きな体験だったため、将来的にまた起きる可能性はあると語っている。「またフル・ツアーをやることにはならないと思うけど、でも、なんかしらのことをやるんじゃないかなとは思うよ」。

「2010年はペイヴメントにとって素晴らしい1年だったと思う。終わるのがすごく嫌だったし、また数年先のうちになんかやれるような機会をすごく楽しみにしているよ」

ただ、新作の可能性についてはまずないのではないかとボブも認めている。

「新しい音楽が作られる可能性についてはほとんど現実性がないというのがすごく残念だね。現時点ではスティーヴン(・マルクマス)はもうペイヴメントの音楽、あるいはペイヴメントというマインドセットに入った音楽を書こうとはしていないし、スティーヴンはあの頃の作品を自分の青春期として後にしていて、それはスティーヴンが書いたものなんだからしようがないよね。もう後にしていたものを、今回は7、8ヶ月だけまたそこに身を置いてみようとスティーヴンも考えたわけなんだよ。でも、ぼくが見た限りではすごく楽しんでたみたいだったよ。だから、またそのうちまたやろうかと思うかもしれないよね」

その一方で、スティーヴ・マルクマスはラスヴェガス・ウィークリー誌に今後の活動の可能性についてこうも語っていた。

「ぼくたちとしては二言はないというか、最初に言い出したことをきちんと守るつもりだよ。今回のチケットを買ってもらったみんなに対しても、ぼくたちを観るためにいつもより高目の設定のチケットをわざわざ買ってくれたのに、いきなりまた復活しちゃったなんてわけにはいかないよ。それじゃただの腹黒いやつになっちゃうからね。やっぱり、楽しかっただけに楽しかったままにしておきたいんだよね」