アリス・クーパー、レディー・ガガにキャラクターとの付き合い方を指南

アリス・クーパー 最新作『悪夢へようこそ 第2章』

アリス・クーパーはレディー・ガガにステージ・キャラクターと実生活の間の一線をはっきり分けておくようにと警告したことがあると明らかにしている。

『リーダーズ・ダイジェスト』誌にアリスはその時のことを次のように振り返っている。「レディー・ガガはテレビで初めて観た瞬間にあのはちゃめちゃさにもう恋しちゃってね。ライヴが楽しみでしようがなくなったんだよ」。

「去年、バックステージで会える機会があって、本当に面白くてね。ぼくの前でひれ伏して映画『ウェインズ・ワールド』の『滅相もないです~』っていうくだりをやってくれちゃってさ(『ウェインズ・ワールド』の主人公の冴えないロック好きの2人組は作品の中でアリス・クーパーに会えることになって『ぶらぶらしてけよ』と声をかけられると『滅相もないです~』と床にひれ伏してしまう)。

それからレディー・ガガは『アリス、あなたのお株を奪うようなことをさせてもらって本当にありがとう』って言ってくれてね、俺も『ガガ、確かに俺もアリスというキャラクターを作り出したよ。でも、アリスはステージにだけいるようにしておくことが大切なんだ。決して自分の実生活をアリスに乗っ取られないようにしてるんだよ』とコツを話したんだよね」

さらにアリスは次のようにその時の会話の内容について説明している。

「たぶん俺が言いたかったのは、はちゃめちゃさはカメラの前だけでいいんだよということなんだと思うんだ。鶏肉一羽分を頭にかぶるのもいいけど、それが本物だと思い始めるようなことになっちゃだめだよということでね。

自宅にいる時には素の自分に戻ればいいということでさ。ふたつのガガが共存できて折り合いがついている分には大丈夫だよっていうさ」

その一方でレディー・ガガは『ARTPOP』と発表した次回作の制作を進めているが、伝説のシャンソン歌手、エディット・ピアフに心酔していて作品にもエディット・ピアフのサンプリングなどを使おうとしているという。

『ザ・サン』紙は関係者筋の談話として次のようなものを紹介している。

「ガガはエディット・ピアフの中に自分自身を見出すことが多いんですよ。エディット・ピアフもその時代においてはとても反逆的な表現者でしたからね。

ただ、(サンプリングを使うには)面倒な手続きが多いんですよ。とても煩雑な作業になるんですよね。でも、ガガとしては、自分の助力によってエディット・ピアフの作品がまったく新しいオーディエンスに紹介されることをピアフの遺産管財団体自体が望むように期待してるんですよね。

ガガの世界的な人気を考えれば、エディットの音楽はまったく新しいファンベースを獲得することになりますから」

アリス・クーパーによる"ボーン・ディス・ウェイ"のカヴァーのライヴ映像はこちらから→
http://www.youtube.com/watch?v=ZWPAUimefCg