ロンドン・グラマーのハンナ・リード、BBCラジオの性差別ツイート事件について語る


フローレンス・アンド・ザ・マシーンのフローレンス・ウェルチ以来の逸材とも注目されているロンドン・グラマーのハンナ・リードだが、9月にBBCラジオで起きたハンナへの性差別ツイート事件をめぐって初めて自身の見解を明らかにしている。

事件は9月にBBCのラジオ1のニック・グリムショーの番組『ブレックファースト・ショー』のオフィシャル・ツイートで、ハンナについて「マブいかどうかツイートして」と呼びかけたことが問題となったもので、番組はその後謝罪に追い込まれることになっている。

ツイートはすでに削除されているが、問題のツイートではバンドの写真とともに「番組では@ロンドン・グラマーのあの女の子がマブいということで意見が一致。みんなは?」という内容になっていた。その後、苦情を受けて番組は「マブい」とは洒落を込めたもののつもりだったという謝罪文を次のようにツイートしている。

「先ほどのロンドン・グラマーのハンナについてのツイートは洒落のつもりでああいう表現になってしまいました。こちらの説明不足となってしまいました。大変申し訳ありません」

この一件についてハンナは『ジ・オブザーヴァー』紙に音楽業界ではどれほど日常的に性差別がまかり通っているかをよく示す一例だと説明している。

「あれはわたしにはもうどうにでもできないと初めて感じた出来事だった。もっとひどいことや性差別的なことを言われる可能性だってあったわけだけど、視聴者にメールや書き込みを要求して……わたしの容姿について意見を闘わすっていうのは間違ってると思ったし。なのに、それがもうほんとに当たり前なことのようにやられちゃったんだから。日常に潜む性差別についてのいい一例になった出来事だと思う」

バンドのデビュー・アルバム『If You Wait』は9月リリース時に初登場でアークティック・モンキーズの『AM』に次いでチャート2位につけるという快挙を成し遂げているが、バンドは1月にオーストラリア・ツアーを行った後、イギリス、ヨーロッパ、アメリカと精力的なツアーを敢行する予定になっている。

(c) NME.COM / IPC Media 2013