原作愛に導かれたふたりは、互いの芝居に何を見たのか? #高橋一生 #井浦新 の『懺悔室』対談を掲載!

Photo by 森山将人(TRIVAL)

5月19日発売のCUT6月号で、高橋一生さん×井浦新さんの対談を掲載しています!
ついに公開まで1週間を切った『岸辺露伴は動かない 懺悔室』。岸辺露伴の原点のエピソードであり、これまで5年に亘り培ってきた『岸辺露伴は動かない』実写シリーズだからこそ辿り着けた境地の一作。その熱量に触れるべく、今回CUTでは露伴役・高橋さんと、物語の鍵を握る田宮役・井浦さんの対談を奪取。原作愛に導かれたふたりの露伴ワールドへの心酔が明らかに──言葉が溢れるインタビューから以下一部を抜粋してお届けします!

『懺悔室』のユニークな部分は、シェイクスピアでいうところの「道化」の役割を露伴が担っている、という点でしょうか。ある意味、彼は蚊帳の外にいるんです。物語を転がしていく人間ではあるんですけれど、物語に直接関わっているかといったらそうではなくて──露伴がそういう立場にある物語を、ようやく5年経って、実写としての強度がある程度強まった今だからこそできた、という面はあると思います。だから、心新たにして露伴を演じる、という感覚があった作品です。しかも今回は、作品の世界に入る覚悟を持って船に乗ってくれる方がいてくれたことがとても心強かった。新さんを始め、皆さん「どれだけ『ジョジョ』が好きか!」という気持ちを全開にして乗船してくださったので(笑)(高橋)

プレッシャーよりも、監督や、キャストの一生くんや(飯豊)まりえさん、みんなが「新しく入ってくる俳優部を快く受け入れてくれている」という姿勢をすごく感じたので、僕らは現場にいやすかったんですよ。それにもちろん、皆さんそれぞれに手練れというか、キャリアを積んでいる方たちが集まった作品なので、緊張感がありつつも、みんなが持っているカードを一枚一枚丁寧に出し合い、見せ合う、みたいな楽しさがありました。一生くんたちが、「“ジョジョ”、好きなんでしょ? 好きなように遊んで?」っていうような(笑)(井浦)


そして、意外にもこの作品で初共演を果たしたおふたり。互いの芝居について伺うとこんな答えが。

新さんのお芝居を見ていると、新さんが演じられている役のことを、とても愛おしく感じてしまうんです。そのキャラクターの作りと、新さんのもともとの体型だったり、居住いだったりが醸し出している、その空気感のようなものは一体何なんだろうな……と、前から思っていたんです。ヴェネツィアでそれを体験した時、やっぱり「俳優である以前に」という形容が、ずっと頭に浮かんでいたような気します(高橋)

(高橋の)その巧みさに加えて毎回思うのは、彼はいつも目で芝居をするんじゃなくて目の奥でお芝居をしている、ということなんです。僕はどうしても、そういうタイプの役者さんに目が行くんですよ。ハッと気づかされることが多くて。一生くんの芝居が、ガワ(外側)ではなく内側の冷たさや温かさを感じさせるものになっているのは、人の体や心というものを解剖するように深く知ることで、そういうお芝居を積み上げてきたんじゃないかと思えるから(井浦)


全文はぜひ本誌にてご確認ください。
そして、ふたりの静かで鋭い眼差しをとらえたポートレートもたっぷり掲載していますので、あわせてお見逃しなく!(田畑早貴)

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