先日のことだ。
9mmのライブを見てて、関係者席でノリノリになってしまった。
ふと隣を見ると、チャットモンチーのお三方で、心優しくもそんな僕を見て見ぬふりをしてくださっていた。恥ずかしかったが、その反対隣のほうに俺は信じられないものを見てしまったのだ!
なんと、まさに沸点を迎えようとしている9mmのライブの最中に、そいつは爆睡を決め込んでおったのだ。
あのライブを目の前にして、寝るか?! お前だ! お前!
疲れていたのだろう。締め切りで大変なのだろう。ライブで眠ったって、それはその人の自由じゃないか。
ちがう!
それは断固として違う!
いや、音楽を愛する者ならライブ中に眠くなんかなるわけがない、などというつもりは毛頭ない。みんなライブに来る時は常にハイテンションでギンギンのはず、なわけはない。眠い時は眠いさ。そりゃあ客の中にだって、疲れて眠い人はいるだろう。もしかすると演奏しているミュージシャンだって、眠くて仕方がない場合もあるだろう。みんな疲れている。くたくただよ。ボロボロだ。ツアー後半戦のミュージシャンやスタッフなんて、もうカラ元気だよ、はっきり言って。でも、無理やりにでも元気だして頑張って盛り上げようぜ、というのがライブの根本じゃないか? 無理やりのカラ元気をみんなで出し合って盛り上がるもんじゃないか。だいたいライブなんて、コール・アンド・レスポンスとやらも、手拍子も、アンコールも、自然に沸き起こるものなんかじゃなくてほとんど無理やりだ。焚き付け合いの世界だ。それがいいんじゃん。それでこそアガるんじゃん。
寝ちゃだめだよ。
ロックじゃねえ。
(写真は、なんかコンビニで買った種を蒔いたら生えてきた草)