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『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』主題歌の“Plazma”とTVアニメ『メダリスト』の主題歌“BOW AND ARROW”がフィジカルのシングル盤としてリリース。まず、《もしもあの改札の前で 立ち止まらず歩いていれば》など、様々な《もしも》を想像しては現在と違う未来があり得たことを思う“Plazma”の歌詞に、思わず米津自身を重ねてしまったが、面白いのはその歌に過去への悔恨や心残りといった後ろ向きな感情がまるでないこと。全編打ち込みで多彩な音を重ねた情報量の多いトラックは、ハチとしての原点を思わせるものでもあったが、原点回帰というよりキャリアを積んだ米津が自身の現在を祝福するDTMサウンドといった趣。“BOW AND ARROW”は、ギリギリまで弓を引いて射られた矢のスピード感を思わせるドラムンベースのリズムがフレッシュで、その歌詞が「矢」を送り出す「弓」の視点で描かれているのも興味深い。米津玄師のアグレッシブなモードを象徴するこの2曲、両A面でのリリースは必然だと感じる。（杉浦美恵）（『ROCKIN'ON JAPAN』2025年7月号より）
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