アリアナ・グランデ、昨年自身の公演会場で発生したテロ事件を振り返る。涙を流しつつ「正直、どこへ行くのもめちゃくちゃ怖い」と吐露


アリアナ・グランデがApple Musicのラジオ「Beats1」に出演し、昨年自身のライブ会場で発生したテロ事件について語っている。現地時間2017年5月22日、マンチェスター・アリーナにおけるアリアナの公演が自爆テロの標的となり、22名が犠牲に、さらに多数の負傷者を出した。

アリアナはまず、8月17日にリリースしたニュー・アルバム『スウィートナー』収録の新曲“Get Well Soon”について「この曲は、ただもう、恐ろしくて不安な時にもお互いに寄り添って、助け合っていこうっていうこと」と説明。

その後、あの事件がいかに自身の考え方に影響を及ぼしたかについて、涙を流しながら次のように明かした。

悲惨な事件をニュースで見ても、影響は受けるけど、実際にその場にいるのとは違う。Twitterに写真を投稿して、お悔やみの言葉を送って、前に進むでしょ。それでクリスマスが来て、そのことについて考える、みたいなね。だってこの最悪な事件に永久に影響を受け続ける人達がいるのよ。

物の見方が変わると、人生も変わるの。一瞬一瞬を大切にしたいと思うし、恐怖に屈したくないと思うし、ツアーを最後までやったのも、もちろん一番にファンのみんなのためだった。自分も行動で示して前に進まなきゃいけないと思ったの。ただ怖がっていてはダメなのよ、だって当然それが彼らの望みだからね。彼らは私達を怖がらせたがってるわけだから。

(中略)本当のことを言うと、どこへ行くのもめちゃくちゃ怖い。どこへ行っても旅をしててもこれまでとは違って見える。どこへ行くにも警備がついてくるのは嫌いなんだけどね。人間らしくない感じがしてしまうから。友人達と自由に走り回りたいけど、でもああいうことが起こると、考え方が変わってしまうのよ。

コンサート会場に金属探知機を設置するのも嫌だし、ファンの子がこんなちっちゃなバッグしか持って来れないようになるのも嫌だけど、でもやっぱりちっちゃいバッグを持ってくるようなシステムにしなきゃいけない。恐怖に屈したくはないけど、でもすごく怖いから。



このテロ事件後、アリアナは被害者支援ライブ「One Love Manchester」を行ないリアム・ギャラガーコールドプレイのクリス・マーティン、マイリー・サイラスケイティ・ペリージャスティン・ビーバーらが出演した。

この支援ライブを開催したアリアナには、のちにマンチェスターの名誉市民に認定された

なお、「One Love Manchester」で集まった義援金は3百万ポンド(約4億4千万円)以上に上ったという。

『スウィートナー』の詳細は以下。