名実ともに最強のロックバンドとなったONE OK ROCKが帰還。
ニューアルバム『Luxury Disease』発売決定!
先行リリースされた待望の新曲“Save Yourself”を徹底レビュー!!
文=高橋智樹
いよいよだ。“Wonder”以来となる最新楽曲“Save Yourself”が6月24日に配信リリースされたのに続き、自身10作目となるニューアルバム『Luxury Disease』が9月9日に発売されることが決定した。
2019年2月リリースの『Eye of the Storm』以来、約3年半ぶりの新作アルバムとなる『Luxury Disease』。前述の“Save Yourself”をはじめとして“Renegades”、“Broken Heart of Gold”、“Wonder”といった既発楽曲を含む全15曲が収録されること、グリーン・デイ/マイ・ケミカル・ロマンスなど数多のロック名盤を手掛けた名匠ロブ・カヴァロがアルバム全体のプロデュースを担当していること――。以上が本稿執筆時点で届いている情報であり、ここから先はトラックリストなどの詳細がない状態での考察であることはあらかじめお伝えしておきたい。とはいえ、先行シングルである“Save Yourself”は、アルバムを読み解くうえでの重要な手掛かりになるはずだ。
「世界を震わせるロック」を真っ向から理想として掲げ、文字通り国境を越えて海外ツアーを重ね、その不屈のマインドを着実に音楽の形に結実させてきたONE OK ROCK。世界標準の音を目指してバンドが取り組んできた「複数のソングライターとの共同制作」という方式すらも血肉化して極限進化を果たしてきたバンドの足跡は、誰もがご存知の通りだ。ハイブリッドな質感のポップサウンドへと大きく舵を切った『Eye of the Storm』も、アメリカはじめ世界のシーンの「今」と対峙したからこその、最もエクストリームな「ポップという戦闘態勢」だった。(以下、本誌記事に続く)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2022年8月号より抜粋)