イギリスでは24日にようやく新作『マイロ・ザイロト』がリリースとなったコールドプレイだが、今では新作に臨むにあたって感じるプレッシャーは自分たちで課したものだけで、新作のセールスがどれだけのものになろうともう関係ないと語っている。
ドラムのウィル・チャンピオンはバンドが「1千万枚単位でレコードを売るような時代はもはや終わった」と語っていて、「そういう尺度を今更かざしてももうしようがない」と説明している。
デジタル・スパイとの取材でウィルは新作『マイロ・ザイロト』の成功をどういう尺度で成功とするのかと訊かれ、次のように答えている。
「ぼくたちにとっての達成感というのは、自分たちにはこれ以上よくできないという最高の作品を作ったという手応えを感じることなんだよ。今ではもう尺度はこれしかないと思うよ。数千万枚単位のセールスを上げるという時代はもう終わったわけで、だからそんな尺度を今更ふりかざしてもしようがないんだよ」
またウィルはレーベルであるEMIとバンドとの関係についても触れ、ヒット・アルバムを届けなくてはならないというプレッシャーも感じないと語っている。
「正直言って、EMIからはどんなプレッシャーも受けてないよ。ぼくたちとしては、自分たちに出来る間はとことん仕事をしていきたいと思っているだけでね。だから、プレッシャーがあるとしたら、これを続けていくために自分で課したプレッシャーなんだよ。ぼくたちのような立場になってみたいと願っている人は世の中に何百万人もいるって自分たちにもよくわかってるから、その分最善を尽くしていきたいんだよ」
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