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グリーン・デイのビリー・ジョーに見初められ、全世界デビューを果たしたという輝かしい経歴も納得のステージだった。横浜出身の4ピース、LINK。「アガってこうぜ」という台詞を合図に、全速力で駆け抜けていく、パンクの原点に戻ったようなパフォーマンス。そう、彼らはその歌詞も含めて自分たちに鳴らすことのできるメッセージはなんなのかというところで腰を据えたパンク・ロックをやるのだ。骨まで剥き出しになったようなパンク・ロック。だからこそ、彼らの歌う言葉は自然と身体に入ってくる。最新作『OVER THE REVOLUTION』を中心にした全7曲。特に、最後の“素晴らしい世界”“もし僕がミック・ジョーンズみたいに”の流れは素晴らしかった。日常の目線の言葉と切ないメロディーが疾走感と共に鳴り響く。Vo柳井が着ていた日の丸にも似たTシャツは、俺たちが日本代表なんだと語っているように見えた。(古川琢也)