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COUNTDOWN JAPAN初登場のPeaky SALT。このバンドにかんしてはある時期から音楽的な評価よりも話題が先行してきた気がするが、それを逆手に取ったような見事なショウだった。オープニングはCMでおなじみの“ピカピカ”でツカミはカンペキ。そこから極上のファンキー・グルーヴが炸裂する“ペイズリームーン”に雪崩れ込んでバンドの実力を見せ付ける。演奏、うまい。そのくせMCではとたんに初々しく、G/Voのユウは「Peaky Salt知ってる人ー!」とお客さんに挙手を要求、ベースのコセンは「エレカシと同じイヴェントに出られてうれしい」と言っている。そのギャップがなんだかほほえましい。“冒険者たち”のようなドライヴィンなポップ・チューンがあるかと思えば、バーストするギター・リフが問答無用に魂に火をつける“Burn”のような曲も、軽やかなダンス・ビートで飛翔する“I Me Myself”のような曲もある。ラストのパンキッシュなシングル曲“三日月ハーフパイプ”まで、同じタイプの楽曲はひとつとしてない。そしてそのすべてがかっちり作りこまれている。ついこないだ、12月9日にファースト・アルバムをリリースしたばかりのバンドとは思えない完成度に、ただただ驚くばかり。頼もしい!(小川智宏)