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It's A Musicalの和やかなSEに乗って現れたのは、2007年に大阪で結成された4人組ロック・バンド:your gold, my pinkだ(COUNTDOWN JAPANには2年連続で出場!)。登場するなりベース・垣守は威勢よく飛び跳ねながらハンド・クラップを煽り、今年5月に加入した紅一点のドラマー・北野愛子と共にパーカッションをドカドカと打ち鳴らして、MOON STAGEの熱をグイグイ高めていく。「Hello! COUNTDOWN JAPAN! Are you ready?」と小塚(G/Vo)が陽気に呼びかけ、“jelly beans are dancing, we are starting over”からキック・オフ。続く“Are you sensitive?”では、ピー!ピー!ピー!と高鳴るホイッスルとタンバリンのリズムがオーディエンスの狂騒を煽り、みんなで一斉にジャンプ・アップ! そして、「your gold, my pinkです! MOON STAGEに来てくれてありがとう! 今日のために新曲持ってきました。聴いてください!」とのイントロダクションでダンサブルなニュー・ソングへ。じわじわと意識を覚醒させ、しまいにはとめどないエンドルフィンが脳内を駆け巡るような、そんな超強力チューン! 続く“star fall”のアウトロでは目もくらむようなフィードバック・ノイズで場内を埋め尽くし、さらに「イェイ! イェイ! イェイ! イェイ!」という“Nightride”のキャッチーなサビメロではいくつものハンズがアップ! MOON STAGEの熱気はすっかり最高潮だ。再び「楽しんでますか? マ・ク・ハ・リ!! ……コレ、言ってみたかってん(笑)。最後まで楽しんでってください!」とオーディエンスに語りかけ、終盤は最新作『pray』同様に“sail moon”、“twilight, twilight”の2曲でラスト・スパート。柔らかなギター・フレーズが世界を虹色に染め上げるような、ドリーミーでメランコリックな音像がMOON STAGEにこだまし、ラストの輝くようなバースト感は圧巻っ! オーディエンスを残らずyour gold, my pinkワールドへと誘ったのだった。オルタナティヴの意志を高々と掲げ、未来を担うべき逸材としての可能性を十分に感じさせてくれたステージだった。(奥村明裕)