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カウントダウンの熱狂が過ぎ去ったCOSMO STAGE。しかしネクスト・アクトは、真夜中のパーティーにぴったりなPlastic Tree! SEのマイ・ブラッディ・ヴァレンタインの“Only Shallow”に乗って、歓声が響く中メンバーが登場すると、そのシューゲイズな空気を受け継ぐように、1曲目の“Thirteenth Friday”がスタート。2011年にリリースされた快作『アンモナイト』の収録曲である。有村竜太朗(Vo&G)は、真っ赤な晴れ着を羽織っていて、何とも艶やか。お正月らしさを考えた、彼らなりのおもてなし? その意図に加えて、甘美なギター・ノイズとの組み合わせに生じる歪みが、何ともプラらしいとも思う。そして、満ち満ちたドリーミーな空気を、自ら破壊するように、アグレッシヴなキラー・チューン“メランコリック”へ。深夜1時に轟くザックザクのリフに、多くの拳が突き上げられていく。ここで一息、まずは彼らのライヴではお馴染みの、有村「やあやあ」、オーディエンス「やあやあやあ」のやり取り。「後ろの方も、どうも」と言うと、「フゥー!」とテンション高めの歓声が返ってきていた。そして、「明けましておめでとうございます。幕張は地元なので、ここでライヴを新年早々できるのは嬉しいです。感謝します。楽しんでって下さい」と新年の挨拶。隙間が空くと、メンバーの名を呼ぶ声が飛び交う。続けて、「えー、お知らせしていいですか。年が明けまして、2月にニューシングル出ます。では、そのタイトルをリーダーの長谷川正さん」と振り、長谷川(B)が「じゃあ今からやります。“静脈”」と紹介。このニューシングルは、レーベル移籍第一弾でもある。オーディエンスは、じっくりと聴き入っていた。そのまま、暗闇の中にイントロが響き出して、ラストナンバー“リプレイ”へ。音像はどんどんエモーショナルに! 鮮烈な残響音を置き土産に、彼らはステージを去って行った。(高橋美穂)