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丑三つ時を迎えたCOSMO STAGEに降り立つのは、フロム神戸のメロディック・パンク・バンド、EGG BRAIN! 日々の精力的なライヴやSUM41、NO USE FOR A NAMEなどのビッグネームのサポート・アクトで実力と評価を高めてきた3人を大歓声が迎え入れ、SEが鳴り止むと同時にいきなりのアンセム“SEVENTEEN”投下! 冒頭からベース・田畑は熱烈なヘッドバンギングをカマし、フロアは渾身のハンズアップとシンガロングで応戦する。「Clap ya hands! Here we go!」と薬師ジョーイ(G&Vo)が流暢な英語で呼びかけて、続く“BELIEVE”でも加速度を上げて自らのワンマンさながらの熱狂を立ち上げてみせる。目下、最新ミニ・アルバム『7 DISHES YOU WANNA EAT』のリリース・ツアー真っ最中ということもあって、バンド・コンディションは申し分ない模様だ。「こんばんは、EGG BRAINです! おっしゃ、トコトン行こか!?」とのジョーイのアジテートから“THE SWEETEST LULLABY”、さらに“ROLLER COASTER”と畳み掛け、「2012年、一発目、コスモ・スト……(!)」(田畑)とMCこそ噛み噛みだったものの(笑)、特大のオイ・コールを巻き起こしながら一路テッペンへと駆け上がるEGG BRAIN。すべての楽曲でいちいちシンガロングが湧き上がるという目の前の事実が、このバンドの勢いと求心力を雄弁に物語っていると思う。

「はじまったで、2012年! 2012年、どうなるか探ってる人、俺らはこのステージで2012年こうしたい!っていうのを表すから、ついて来てくれよろしくー!」と田畑、そして「世界一かっこいいイベントにして帰ろうぜ!」とジョーイが続けて、文字通り大空を翔るような“CROSS THE SKY”でCOSMO STAGEの一体感は急上昇。「This song is dedicated to Higashi-Nippon people!(この曲を東日本の人々に捧げます!)」と鳴らされた“FUTURE”では、輝くような躍動感と共に彼の地へと想いを飛ばす。終盤も「他人に迷惑だけかけへんかったら、やりたことやって帰ったらええやんけー! 遠慮すんな! 感情ムキ出しにしてかかってこーい!!」と田畑が語りかけ、「Everybody, let’s dance!!」(ジョーイ)と、最後は“YEAH! YEAH!”で再びの大合唱! 曲中、一旦トーンダウンして声の限りにジョーイが呼びかける、「お前ら! 下向いとったらアカンで! 上向かなアカンで! 上向いて歌ってたら最高の人生になるんや! 歌えー!! Everybody singin’!!」と。もちろん、場内にはメッセ中に響きわたるようなギネス級のシンガロングが沸き起こった。ひと足早いサンライズのような金ピカ・ライヴ、ものすごく爽快でした!(奥村明裕)