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◆10-FEET (19:05 モビリタステージ)
ゲスト・アーティスト:つじあやの / 渡瀬マキ / ATSUSHI(Dragon Ash) ※飛び入り

JAPAN JAM 2010! 記念すべき第1回目!! 1日目のトリを飾ってくれるのは!!! 10-FEETだ!!!!
19時をすぎると、あたりはすっかり真っ暗。そんな中、ライトアップされたモビリタステージが美しく光っている。暗転。メンバーの登場を今か今かと待ちわびるオーディエンスは、大きな拍手。そして、真っ赤なライトを浴びながら登場した3人は、"super stomper"をぶちかます。「寒いからあっためるんだよ!」というTAKUMAの声に負けじと、会場を埋め尽くす拳&拳&拳&ジャンプ! 壮観もいいところだ。爆音のシャワーはさらにヒートアップし、「楽しい~!」「やばいな、これ」「みんな、うしろ見て。富士山が……見えるわけないだろー!!」「お前らまだまだこんなもんじゃないだろー!」と煽りながら"VIBES BY VIBES""STONE COLD BREAK"をドロップ。3曲目にして、既に「もうこれ以上騒げないよ」状態のクライマックス。TAKUMAも「よくできました」と褒めていた。

「やばいな、このテンション、自分ら。この時期に。この気温で。この時間。この場所で。ライブで。ワーワーギャーギャー言って」と、富士山のふもとで汗だくになっている自分たち(観客含め)をMCで笑い飛ばしながら、そのユーモラスであったかくて直球なTAKUMAの人柄そのままな楽曲が、アッパーなプレイによって広い広いモビリタに響き渡る。寒さも忘れるパフォーマンスとは、まさにこのことだ。

JAPAN JAMのスペシャルセッション、1組目のゲストは、「今日は富士山噴火するまでいくで~!」とステージに呼ばれたつじあやの、「生乾きの洗濯物が急に柔軟剤使ったような」(TAKUMA談)さわやかさで登場だ。まずは"LOODY"を披露してくれたのだが、3ピースの音とウクレレの音が弾け合い、スウィートなつじあやのの声とTAKUMAの声のハーモニーが、絶妙なバランスで響いてくる。セルフ・カヴァー・アルバム『6-feat』に収録されている"recollection"も耳に心地よく、澄み渡った富士の空気によく合うんだ、これが。
そして、スペシャルな曲をもう1曲。SUPER STUPID"What a Hell's Going On?"のカバーである。朝からJAPAN JAMにいる方は、もうお気づきだろう。モビリタステージ1発目のLOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERSにTAKUMAがゲストとして参加し、同じ曲を披露してくれたということを。同じ曲でも、演奏するメンバーによって全然違う表情を見せる。これがカバーの面白さだし、セッションのミラクルだということが如実にわかる。あえて同じ楽曲を選んだ10-FEETの粋な計らいだ。

そしてゲスト2人目。「渡瀬マキ姉さん!」と呼ばれ、阿波踊り風の奇妙なダンスでステージに彼女がステージにあらわれるや、TAKUMA、「今すぐの曲行くぞー!」と絶叫。"今すぐKiss Me"のイントロが始まった途端に、地鳴りのような歓声が響き渡る。ちっちゃくて可憐なのに、声量あり、迫力ありのヴォーカルでオーディエンスを踊り狂わせてしまったのは、さすがの実力。つじあやのと渡瀬マキ、ゲスト2人が導いてくれたテンション最高潮状態は、最後の"goes on"まで続いた。

そして、アンコール。「カバー曲を披露する」と意気揚々と演奏が始まったが、すぐにヘナヘナと終了。「いっぱい練習したけど、イントロしかできませんでした(笑)」という曲は、B'zの"Easy Come, Easy Go!"でした。気を取り直して今度は本番、ブルーハーツの"TRAIN TRAIN"。誰もが知っている名曲で湧き上がらせたあと、"RIVER"がほんとのラスト! Dragon AshのATSUSHIが飛び入りで踊り、お客さんが携帯のライトでモビリタを照らし、最後はウェーブで締め。最高に踊れて、最高に笑えて、最高に幸せな気持ちにさせてくれる素晴らしいライブだった。(上田智子)

1 super stomper
2 VIBES BY VIBES
3 STONE COLD BREAK
4 Freedom
5 1sec.
6 LOODY w/つじあやの
7 recollection w/つじあやの
8 What a hell's going on?
9 今すぐKiss Me w/渡瀬マキ
10 ライオン
11 2%
12 goes on

(encore)
13 TRAIN TRAIN
14 RIVER w/ATSUSHI(Dragon Ash) ※飛び入り