

MARCYが最近ハマッているという3DS版『戦國無双』の話で会場に笑いを巻き起こした後、次に演奏されたのは"JUST BE COOL”。もうフロアはクールなんてものとは程遠い状態になっている。“KEEP ON ROCKIN’”では会場全体を包むコール&レスポンスとハンドクラップの波を巻き起こし、極めつけは"HOT DOG”。「みなさん、お待ちかねのゲストを呼ぶ前に腹ごしらえはどうですか?」というROYのMCから、イキのいいギター・リフが会場を先導していく。もうこの頃には、THE BAWDIESが『JAPAN JAM』の会場を完全に掌握している状態だ。

しかし、ここからこそが『JAPAN JAM』の真骨頂。ROYがベースを降ろしてハンドマイクになり(なんと新鮮な光景!)、まず紹介されたのはOKAMOTO'Sよりハマ・オカモト。THE BAWDIESとOKAMOTO'Sは、なんと学校の先輩と後輩だそうで、その縁もあって今回呼ばれたそう。そして、更に呼び込まれたのは、東京スカパラダイスオーケストラよりNARGO、北原雅彦、GAMO、谷中敦というホーン・セクションのメンバー。ステージにその9人が揃った時点ですでに壮観。そして、『LOVE YOU NEED YOU feat. AI』のシングルにも収録されていた"WHAT YOU SAY”から9人によるセッションが始まったのだが、もう音の厚さがハンパではない。ロックンロールの芯を捉えたTHE BAWDIESのサウンドに、百戦錬磨のホーン隊によって豊穣な煌めきが追加されていく。そして、圧巻だったのはウィルソン・ピケットのカヴァー“Land Of Thousand Dances”。コーラスを聴けば誰もが知るこのナンバーが、ロックンロール・バンドという枠組も超えたところで、ただの音楽としか呼びようのない形で結実するような体験。TAXMANも言っていた通り、まさにメンバー自身も外で見ていたいと思っていたはずだ。


◆THE BAWDIES
ゲスト・アーティスト:トータス松本 / NARGO、北原雅彦、GAMO、谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ) / ハマ・オカモト(OKAMOTO'S)
ゲスト・アーティスト:トータス松本 / NARGO、北原雅彦、GAMO、谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ) / ハマ・オカモト(OKAMOTO'S)
1 IT'S TOO LATE
2 EMOTION POTION
3 YOU GOTTA DANCE
4 B.P.B
5 JUST BE COOL
6 KEEP ON ROCKIN'
7 HOT DOG
8 WHAT YOU SAY w/ NARGO、北原雅彦、GAMO、
谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ) /
ハマ・オカモト(OKAMOTO'S)
9 Land Of Thousand Dances w/ NARGO、北原雅彦、GAMO、
谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ) / ハマ・オカモト(OKAMOTO'S)
10 Mustang Sally w/トータス松本 / ハマ・オカモト(OKAMOTO'S)
11 Good Lovin' w/トータス松本 / ハマ・オカモト(OKAMOTO'S)
12 Soul Man w/トータス松本 / NARGO、北原雅彦、GAMO、
谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ) / ハマ・オカモト(OKAMOTO'S)

