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サウンドチェックで森の中にこだまする、三味線? 太鼓? そう、続いての登場は「フォークの神様」岡林信康! 和太鼓/尺八/サンバの大太鼓/韓国の太鼓/津軽三味線といった独特の編成のバンド(?)を従えて登場した岡林、まずは“虹の舟歌”で観客とギアを合わせにいく。「トルコのイスタンブールに行った時に、現地のおじさんに習った掛け声があるんだ。今日はぜひそれをマスターして帰ってもらいたい!」と、「エンヤモラー」「エンヤロッサー」のコール&レスポンス。「……そんなんじゃ、船は進まん! 俺も舟漕いだことないけど(笑)。俺たちは電気楽器に頼らずに、生楽器でやっとるんだ! 年だって、泉谷より上なんだ! しっかり応援してくれ!」。そんな「話すことすべてが名調子」的な軽妙な語り口でオーディエンスを煽る煽る! 気がつくと、いつの間にか多くのキッズがSOUND OF FORESTに集結している。真夏の野外に響き渡る“あらえっさっさ”の凛とした歌声と津軽三味線&尺八ソロ! 全部で3曲のアクトだったが、「次で最後の曲です!」の岡林のMCには「えーっ!」と心底残念そうな声が沸いたし、“今夜は朝まで踊りましょ”の祭囃子は10年目のロック・イン・ジャパンに新たなグルーヴを加えていた。(高橋智樹)