メニュー




3人がステージに登場し、アンプのスイッチを入れてボカン!と最初の一撃を響かせた瞬間、思わず背筋がゾワゾワきた。単にコードをかき鳴らしただけなのに、単にタムを連打しだけなのに、それが見事にロックンロール、なのである。歌謡曲、ディスコ、サーフ、ファンクと何気に広い音楽性を誇る持つGO!GO!7188だが、彼女たちの究極の魅力とはロックンロールの「色」を本能で知っていることだと思う。

“大人のくすり”や“あぁ青春”のような、仄かに昭和な徒花メロディと古式ゆかしいベケベケ・リフ、普通こんなものをドッキングさせたらあざと過ぎて白けるところだが、彼女たちのロックンロールの本能はそれをモダン&クールな音へとあっという間に変換させていく。と言うか、ユウという人は稀代のギター・ヒロインなのである。腰落としてギター・ソロ弾く姿があんなに様になる女子は滅多にいないぜ? MCを挟んでの“真夏のダンスホール”“アイムラッキーガール”は超フェス仕様のハッピー&アッパーな流れで、祭り度も俄然アップ。ラストは超パンク仕様の“文具”でダメ押しの一撃。フィールドが揺れる!ユウ姐さん、アッコ姐さん、惚れそうっす!(粉川しの)