メニュー





「NEXT ARTIST」の文字が画面に光ると、すっかり暗くなった会場にどよめきが走った。頭の上で手を合わせるという祈りにも似たポーズで次のアーティトを待ち構えるオーディエンス。すごい緊張感だ。それもそのはず、本フェス初登場にして、2日目のGRASS STAGEのトリを飾るBRAHMANがいよいよ登場するのだ。ステージにあらわれるや否や、“FOR ONE’S LIFE”がスタート。間髪入れずに“THE VOID”“Speculation”“Epigram”“GOIN’ DOWN”が叩きつけられていく。内臓を絞り出すようにTOSHI-LOWのヴォーカルが吐き出され、濃度の濃いサウンドが絡みあう攻撃的なステージングは、マジで半端ない。一曲一曲に確実に応えていくオーディエンスにも覚悟が必要だろう。その真剣勝負はラストまで息切れすることなく続いたが、これこそが剥き出しの魂を見せつけあうBRAHMANのライヴであり、命懸けでロックを背負っているバンドだけが体験させてくれる壮絶な奇跡なのだ。(上田智子)

お詫びと訂正:当日、このレポートで「アンコールに感極まって涙するTOSHI-LOW」という記述をいたしましたが、その後色々な方から「そのような事実はない」というご指摘をいただきました。訂正いたします。ご迷惑をおかけした読者の皆様、関係者の皆様にお詫びいたします。申し訳ございませんでした。