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2日目、どこのステージよりも早く開演したSOUND OF FORESTに登場したのは白ポロ眼鏡でおなじみのギター・ロック暴走列車モノブライト! 昨年、初出演となったWING TENTでは爆発寸前(していたかも)のテンションでぶっ壊れそうなロックンロールをぶん回していたが、あれから1年。2回目のROCK IN JAPANは、その成長に目を見張るようなライヴとなった。オープニング・ナンバーは“あの透明感と少年”、そしてキラー・チューン“未完成ライオット” へと突き進む。あれ、桃野(Vo/G)、落ち着いてる? と思ったら、「こんなモノブライトっていう、なんちゅうゲテモノ好きなんだお前らーっ!!!!」というMCはいつもどおりの過剰なテンション。よしきた。好きだぜゲテモノ。しかし、演奏にかつてのようなテンパりはない。夏にふさわしい清涼感溢れるメロディが心地いい“夏メロマンティック”、そして「気持ちいいー!」「乳首」「ROCK IN JAPANありえねー!」「アメリカに行きたいかー!?」などのMCを挟んで“WARP”。テンションとエネルギーの総量はいつもどおりだが、以前の彼らが正体不明の危険物を四方八方に撒き散らすデンジャラスなやつらだったとしたら、いまはしっかり狙いを定めて弾を撃ってくるような印象で、音がズドンと一直線に届く。当然、受け止めたときの重量感、ひとつひとつの音に宿るパワーは増していて、あらためてモノブライトの底力を思い知った次第。これからもっとヤバいことになりそうだな。(小川智宏)