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恒例、“朝礼”兼“前説”の渋谷の、「また新たな勢いで、このバンドは新たなステージに立とうとしています」という言葉でGRASS STAGEへ呼び込まれたのは、エレファントカシマシ! 「みんなで最高の一日にしようぜ、エヴリバディ!」と宮本が叫び、アコギを持って始まったのは、 “今宵の月のように”、そして“今はここが真ん中さ!”と続ける。「俺が17歳のときに作った曲」という宮本のMCで始まったのは、デビュー・シングル “デーデ”! ハンドマイクで、ステージの端から端まで走りながら歌う姿からは、エレカシの歌の持つメッセージが強く胸に響いてくる。そして、その後も、曲前の宮本の短いMC(この言葉たちがまた素晴らしい!)で曲を繋いでいく。「素晴らしい明日がある。素晴らしい日々がある」で始まった“悲しみの果て”、「笑顔の未来へみんなで行こう!」で始まった“笑顔の未来へ”、「やっぱり新しい季節へ行こう、という歌です」で始まった、先日の野音で初披露されたという新曲“新しい季節へキミと” 、「不器用に毎日生きて、また最高の時間を過ごしに行くんだろ?」で始まった“俺たちの明日”……。“俺たちの明日”では、歌詞を忘れて歌い直すというアクシデントもあったが、観客に対して、音楽に対して真っ直ぐな姿勢は、紆余曲折の道を歩んできたエレカシの、音楽に対する姿勢のようだと思う。とにかく感動に継ぐ感動! 私たちにはエレカシのロックが必要だ。(岡崎咲子)