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ロックンロールの権化、転げ回る! 宮本節炸裂、エレカシ激情のライヴ
17:40 GRASS STAGE

 霧が急速に会場を包み、風が出てきました。それと同時に急激に気温も低くなってきています。みなさん、風邪をひかないように、上着を持って来ている方は着用して急激な天候の変化に備えましょう。
 観覧車の半分が霧で見えなくなるほどの天候の中、GRASS STAGEにはアコギを持った宮本が登場。一発目に演奏されたのは四畳半のブルース“珍奇男”だ。顔をいかつかせて歌い上げる宮本の様子を会場は息を飲んで見守っている。男くさい歌詞とどこか懐かしい世界観でライヴは始まった。そして歌い終わった瞬間に激しいギターが唸りを上げてこだまする。ザクッとしたアコースティックなナンバーから一転、“デーデ”で会場を一気に爆発させる。昨年のとにかく転げ回る展開とは異なり、前半戦はとにかく宮本のストレートな姿勢によるライヴが目立った。ボトムのどっしりした重量感溢れるバンド・サウンドで、さながら重戦車のように突進していくエレカシのグルーヴは圧巻。明快な直下型のリズムがどんどん観客を巻き込んでいく。そして宮本の口から紡がれる言葉、これがとても強く伝わってきたのが印象的だった。“かけだす男”“四月の風”、一転して軽妙なリフ&リズムが疾走する“Baby自転車”。真っすぐな視線がスクリーン全開で映り観客を射抜いた“悲しみの果て”。ギミックなし。ほんといつになくストレートだ。それにしても今、日本で「イェ――!」と「えぶりばでぃ!」と「べいべー」の三単語で会場を一瞬で掌握できるのはおそらく宮本くらいだろう。改めてその存在感のでかさに驚く。
 「闘っていこうぜ!」という言葉が鮮烈に響くも、もはや言語化不可能の謎のMCの後、新作『ライフ』から“秋”をドロップ。そしてさもこれが最後の曲であるようなそぶりを見せ“あなたのやさしさをオレは何に例えよう”を激唱。会場も万感の拍手で応える。が、「これが最後じゃないんだな」といきなり流れをぶち壊し、タイミングの遅れた石森の頭をはたき、そのままヘッドロックへ……! 瞬間、会場は大爆笑。ああ、やっぱり宮本は宮本である。最高だ。そしてバンドは闘争モードの“ファイティングマン”と“ガストロンジャー”をたて続けに演奏し、投げキッスで颯爽と帰っていった。そのあまりの余韻の少なさに戸惑う観客。驚くほどあっさりと、しかし非常に深いショックを残して彼らは帰っていった。さあ、次はいよいよフィナーレ、ドラゴンアッシュです! みんなで盛り上がりましょう!!(19:00 GRASS STAGE)
エブリバディ、イエー おなじみ宮本節はもはやRIJFの醍醐味ね
グラス・ステージ全景ショット。
すでに霧で覆われてます。でもファイナルに向け、人は満杯
一方その頃のDJブース。
サンコンJrのファンキィ・パーティ・チューン炸裂中