今日一日、ひたちなかのオーディエンスを焦がし続けた太陽が次第に西に傾いて、涼しい風がSEASIDE STAGEを吹き抜けるようになってきた。そんな中、WEEZER“Smart Girls”のSEにのってステージに登場した磯部正文BAND。田渕ひさ子(G)、戸川琢磨(B)、恒岡章(Dr)、下村亮介(Key)という豪華メンバーを引き連れて、2年連続のSEASIDE STAGE登場だ。フィールドを埋め尽くしたオーディエンスからのハンドクラップに迎えられる中、“Paper airplane”“Do we know ?”を立て続けに披露。SEASIDE STAGEが、一気に心地よい疾走感に包まれていく。
「今年も気持ち良いですね。じゃあ、明日の曲を歌います」と語ると、勘の良い観客からは大歓声が。続いて演奏したのは、HUSKING BEEの“8.6”! 一気にフィールド中に熱い高揚感が巻き起こる。続く“飛ぶユートピア”では、「歌えや風の中」というサビの歌詞を「歌えやひたちなか」に替えて歌い、茶目っ気を見せるイッソン。「涼しいね。ありがたい時間帯です。でも、水分補給には気をつけてね。せ~の!」と語ると、フィールドからは「ハイ!」と息の合った返事が返ってくる。SEASIDE STAGEのオーディエンスと、磯部正文BANDの息の合いっぷりは本当に圧巻だ。
「いい風が吹いてきたね。ひたちなかに、新しい風を」とイッソンが語ると、続いて演奏したのは言わずもがな、HUSKING BEEの名曲“ 新利の風”! SEASIDE STAGEが大合唱に包まれる中、続けてハスキンの“The steady-state theory”をプレイ。「ありがとうございました。最後まで、楽しんでいってください」と語り、ラストに“符思議なチャイム”を演奏すると、オーディエンスの歓喜はクライマックスにまで上り詰める。唯一無二のグッドメロディと、心の芯に響く歌声で、SEASIDE STAGEを笑顔で埋め尽くしたイッソンは、オーディエンスに向かって両手でピースサインをし、「ありがとう!」と叫んでステージを去った。(大山貴弘)
磯部正文BAND のROCK IN JAPAN FES.クイックレポートアーカイブ