現在発売中のロッキング・オン4月号では、ザ・ビートルズ、ジョージ・ハリスンのインタビューを掲載!
以下、本インタビューのリード文より。
「あの公演(NYシェイ・スタジアムのギグ)は完全に自分たちのためにやったからね。
観客は遥か彼方にいて、興奮して騒いで飛び跳ねていて。
僕らはとにかくラウドに演奏して、サウンドはひどかったね」
『ザ・ビートルズ: Get Back』の画期性は今さら言うまでもないが、中でも意外な言動で強い印象を残すのがジョージ・ハリスンだ。“静かなビートル”と呼ばれつづけた彼が、ちょっとしたやり取りの中で長年の鬱憤を爆発させ、脱退宣言してスタジオを去ったかと思えば、お互いソロ活動との両立でビートルズを長続きさせようと提案したり、良くも悪くもエゴを露わにする。
2人の歴史的天才の陰に隠れ、アルバムごとに自作を(原則)2曲までしか入れてもらえなかった彼だが、“タックスマン”で頭角を現し、“サムシング”でジョンとポールを驚嘆させた才能の中には、解散直後に初ソロ超大作『オール・シングス・マスト・パス』を出したように、作っても陽の目を見ない傑作が溜まりに溜まっていた(同作は全米7週連続1位、70年代初めの金字塔となった)。
そんなもう一人の天才ソングライターが、あの69年当時、総キャリアを語り尽くしたのがこのインタビューだ。ストレートな舌鋒だが嫌味はなく、一語一語がじつにインテリジェントで彼ならではの誠実さも感じる。『〜Get Back』のアナザー・ストーリーとして、奇跡のバンドの「ジョージ的リアル」に出会うことができるのだ。 (茂木信介)
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