圧倒的なセンスとクオリティ――本誌No.1推し新世代バンド:ロイエル・オーティス! 新作インタビューとレビューにて、その魅力を解き明かす!


現在発売中のロッキング・オン10月号では、ロイエル・オーティスのインタビュー記事を掲載。
以下、本インタビューの冒頭部分より。



「ツアーで家にいないことが多くなって、いつ家族や愛する人に会えるのか分からなくなったりするから、曲も自然とそういう内容になる。今の自分たちが書くとなると、会えなくて寂しい相手との思い出だったりになるんだ」


●素晴らしい新作の前に、まずは最高だった初来日の話を聞かせてください。私は後ろの方で観ていましたが、後ろまで皆大盛り上がりでした。初のフジロックはいかがでした?

ロイエル(・マッデル、以下ロイエル)「フジロックでのライブは夢だったから、まさに夢が叶った瞬間だった。実はぼくは時間ができたらすかさず日本、東京に行きたいっていう感じで、下北沢が好きなんだけど、あんなにエネルギー全開のクラウドを想像してなかったし、あんなに大勢の人が観てくれるのも予想していなかったから、すごく嬉しかった」

オーティス(・パヴロヴィッチ、以下オーティス)「ぼくは初めての日本だったからちょっと驚きもあったけど、フジロックはいいフェスだったね」 

●ライブでは改めて、あなたたちのケミストリーが唯一無二だと思いました。バンドのバランスも普通のギターバンドとはちょっと違いますよね?

オーティス「ライブをやり始めた頃からキーボードのティムは5、6年くらい一緒にやってる。ドラマーは二人に交代でお願いしてるんだけど、シドニーで小さなライブをやり続けているうちに今の形になってきたという感じだね。パブとかバーとかチキンウィング屋とか、とにかく小さな会場でひたすらライブをやり続けていくうちに徐々に形ができてきたんだ」

●ニューアルバム『ヒッキー』にはあなたたちの最高のインディポップアンセムが詰まっていると同時に、『プラッツ・アンド・ペイン』をさらにイノベイティブにしたような進化系ソングも詰まっている二面性が最高ですよね。

オーティス「とても気に入ってるよ。去年はかなりツアーをやっていて、ずっと移動しているような感じだったんだけど、今年に入ってからの4ヶ月はツアーがオフで、その間にレコーディングをやったんだ。その時点ではまだそんなに曲ができてなくて、デモと古い曲がいくつかあるくらいだったから、ほとんどイチから作った。あとは今回初めて一人のプロデューサーではなくて複数の人たちと作って、曲ごとにプロデューサーが違うから、そういう意味でも前作とは違う。『プラッツ〜』と比べると少しシンプルになってるんじゃないかと思う。そんなにゴチャゴチャしてないというか」

(以下、本誌記事へ続く)



ロイエル・オーティスの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』10月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

rockin'on 編集部日記の最新記事